いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ウリハムシ

ハムシ科に属する。ウリ類の重要害虫として非常に有名だが、成虫は、ウリ類以外の植物も食害する。しかし、株を確実に枯死に追いやる分、幼虫の方がタチが悪い。

発生時期

  1. ウリハムシ…4~5月・7~8月(幼虫は4~7月。)
  2. クロウリハムシ…4~5月・7~9月

被害箇所

葉、根、茎、花など。

形態

【成虫の形態】甲虫類の一種。成虫は体長8~10mmで、やや細長い体型。成虫で越冬する。

  1. ウリハムシ…体色は橙褐色~黄褐色。ハエのように飛び回るため、「ウリバエ」とも呼ばれる。
  2. クロウリハムシ…ウリハムシに似るが、名前の通り、翅の部分が真っ黒。頭部と胸部は橙黄色。

【幼虫の形態】いずれも体長3~12mm。体色は黄白色~乳白色で、丸みを帯びたイモムシ状。

主な被害

【成虫の被害】ウリ類の重要害虫として知られるが、成虫は、さまざまな植物を加害する。
主に、葉や果実の表面を集団で食害する。一箇所で体を回転させながら食害するため、輪状の傷ができる。葉が加害されると、やがてその部分が抜け落ち、丸い穴があく。被害がひどいと、葉が全部無くなる。


【幼虫の被害】ウリ類の根を食害する。若齢幼虫のうちは細根を食害し、老熟すると、太い根の中に集団で食入する。時折、茎の内部を食い荒らしながら、地上まで上がってくることがある。被害株は枯死する。

対策

【成虫の対策】見つけ次第捕殺する。気温が低い朝方なら動きが鈍く、比較的、捕まえやすい。


【薬剤】【散布】Mr.ジョーカー、アークリン、アーデント、アクタラ、アクテリック、アタブロン、アディオン、アドマイヤー1、アプロード、アルバリン、アントム、エンセダン、エンバーMC、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランMP、オルトランMP、オンコル、ガーデンアースB、ガードベイトA、カウンター、カスケード、カダンAP、カダンD、カルホス、グランドオンコル、サイアノックス、サニーフィールド、ジェイエース、ジェネレート、ショットイン、スケルサイドA、スターガード、スタークル、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、ダイアジノンSL、ダントツ、ディプテレックス、テルスター、トクチオン、トレボン、ノーモルト、パイベニカ、パーマチオン、ピレオール、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカX、マッチ、マラソン、マルチガード、モスピランなど。


【幼虫の対策】被害株の根元を掘り、虫を捕殺するが、気付いた時には手遅れであることが多い。


【薬剤】【土壌灌注・土壌混和】アクタラ、アドマイヤー1、エンバーMC、オンコル、オルトラン、オルトランDX、カルホス、グランドオンコル、サニーフィールド、ショットイン、スケルサイドA、ダーズバン、ダイアジノン、ダイアジノンSL、ダントツ、ディプテレックス、トクチオン、ネキリトン、ブイハンター、ホームガーデン、ボルテージ、マラソン、ラグビーMCなど。

予防策

周辺の雑草を除去する。株全体を寒冷紗などで覆い、成虫の飛来を防ぐ。成虫は、銀色に光るものを忌避するので、銀色ポリフィルムなどでマルチングする。ネギと混植する。

主な被害植物

【成虫の被害植物】

【草花・鉢花】アスター、カーネーション、カラスウリ、キキョウ、センノウ類、ナデシコ類、リクニスなど。

【樹木・果樹】バイカウツギ、フジなど。

【ハーブ・野菜】インゲン、ウリ類、カボチャ、キュウリ、シュンギク、シロウリ、スイカ、ソラマメ、ナス、ニガウリ、ハクサイ、マクワウリ、メロンなど。


【幼虫の被害植物】

【ハーブ・野菜】ウリ類、カボチャ、キュウリ、シロウリ、スイカ、ニガウリ、マクワウリ、メロンなど。

主な種類

ウリハムシ(ウリバエ)、クロウリハムシなど。