ナシホソガ(ナシカワホソガ)
ホソガ科に属する。別名を「カワモグリ」「ナシノカワモグリ」とも称する。ホソガの仲間は、葉肉に潜るもの(エカキムシ)が多いが、これは樹皮下に潜る種類である。
発生時期
6~9月
被害箇所
若枝、果実など。
形態など
老熟幼虫で体長3mm前後。体色は乳白色で、半透明。体型は、やや扁平。幼虫で越冬する。年2回の発生。
主な被害
若い枝の樹皮下、ときには果実に食入する。比較的浅い部分を這い回るため、外側からも被害の程度が透けて見える。被害部分は、樹皮が褐色になり、薄くはがれる。しばしば、輪紋病などの病害を誘発する。
対策
樹皮のはがれた部分を見つけ次第、樹皮をはぎ、中の虫を捕殺する。(その後、木の傷跡に、カルスメイト、ケアヘルス、トップジンMペーストなどを塗布。)
【薬剤】【散布】Mr.ジョーカー、アークリン、アーデント、アクセル、アクタラ、アタブロン、アディオン、アップデート、アファーム、アファームエクセラ、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、オンコル、ガードジェットBT、カウンター、カスケード、カルホス、カルモック、サイアノックス、サブリナ、サムコル、ジェイエース、ジェネレート、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイポール、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、デミリン、テルスター、デルフィン、トアロー、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バシレックス、ファルコン、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベニカ、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、レターデン、ロムダンなど。
【注意点】幼虫は植物体の中にいるため、オルトランやベニカ、モスピランなど、浸透移行性のある薬剤のほうがよい。
予防策
通風を改善する。果実がある程度肥大したら、袋かけをする。
主な被害植物
【樹木・果樹】ナシ、ボケなど。