いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アカリファ/キャッツテール

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原産地

世界の温帯~熱帯

トウダイグサ科

高さ

10~500cm(種類による)

花期

4~11月

形態

常緑半低木または多年草

別名等

(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】花に水をかけない。

肥料

4月下旬~10月上旬に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥。

【補足】窒素(N)は控えめに。

植え替え

4月下旬~9月中旬。

【補足】生長が早いので、なるべく毎年行う。

整姿

伸び過ぎれば、生育期のうちに、全体を1/3~1/2程度に刈り込む。

繁殖

【挿し木】5月上旬~9月下旬(水挿しも可能)。

【株分け】植え替えと同時期。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つとよい。

【キャッツテール】最低8℃を保つとよい。

解説

  1. アカリファの仲間は、葉を観賞する種類と、花を観賞する種類に分かれる。多くの種類は前者だが、「キャッツテール」の名で知られるヒスパニオラエと、「ベニヒモノキ」と呼ばれるヒスピダは、後者に該当する。
  2. キャッツテールは西インド諸島原産。春~秋まで長期間、ネコのしっぽに似た、フワフワの赤い花穂を付けるので人気がある。草丈が低く、茎がほふくするので、吊り鉢によい。アカリファの仲間としては比較的耐寒性があり、室内で容易に越冬する。
  3. ベニヒモノキも西インド諸島原産。草丈が高く、名前の通り、紅色のヒモ状の花穂をぶら下げる。花穂の長さは、時に50cmに達する。白花種の「シロヒモノキ」や、葉が赤銅色の「ドウバベニヒモノキ」もある。
  4. キャッツテールとベニヒモノキは、温度さえあれば、一年中いつでも咲く。
  5. 葉を観賞する種類は、ウィルクシアナが代表的。園芸品種が多く、「ゴッドセフィアナ」「ジャワホワイト」「トリコロール」「ホフマンニー」「ムサイカ」などがあり、葉にさまざまな色の模様が入る。花は地味。

注意点・病害虫

  1. 葉を観賞する種類は真夏の高温と強光を好むので、真夏でも遮光する必要はない。温度と光が足りないと、葉色がぼける。
  2. ハダニがよく発生するので、水やりの際は、葉裏までよく水をかける。
  3. トウダイグサ科植物なので、汁液は有毒である。

各種の和名・異名

  1. カッパーリーフ/ヤコブズコート/ビーフステーキプラント(いずれもウィルクシアナ)
  2. キフクリンアカリファ/黄覆輪アカリファ(ウィルクシアナ「ゴッドセフィアナ」)
  3. ホソバキフクリンアカリファ/細葉黄覆輪アカリファ(ウィルクシアナ「ヘテロフィラ」)
  4. ニシキアカリファ/錦アカリファ(ウィルクシアナ「ムサイカ」)
  5. フクリンアカリファ/覆輪アカリファ(ウィルクシアナ「マルギナタ」)
  6. レプタンス(異名)/キャッツテール/サンデリー/サマーラブ(いずれもヒスパニオラエ)
  7. ベニヒモノキ/紅紐の木/レッドホットキャッツテール/シュニールプラント(いずれもヒスピダ)
  8. シロヒモノキ/白紐の木(ヒスピダ「アルバ」)

(※データ:大阪市基準)