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素人園芸解説 -私はこう育てる-

マーガレット

イメージ

原産地

カナリー諸島~マデイラ諸島

キク科

高さ

20~120cm

花期

3~6月

形態

常緑半低木

別名等

アルギランセムム・フルテッセンス(学名)/クリサンセムム・フルテッセンス(異名)/モクシュンギク/木春菊/キダチカミツレ/パリデージー /パリスデージー


テイデデージー/テイデマーガレット(いずれもテネリファエ)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】過湿に弱いため、雨に当てないほうがよい。

肥料

3月下旬~7月中旬と、9月中旬~10月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~5月下旬か、9月下旬~10月中旬。

整姿

花後すぐ、全体を2/3程度に切り戻す。(強く切り過ぎるとショックで枯れることがある。)

繁殖

【挿し木】4月下旬~7月上旬か、9月下旬~10月中旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. 「マーガレット」という名は、特定の一種類の植物を指すものではなく、原種のフルテッセンスから改良された園芸品種群を指す総称である。
  2. 最も一般的なのは、白花の一重咲き品種であろう。これは早咲き種で、早春から開花し始める。この仲間では最も丈夫で育てやすい。古株は低木状となり、株全体に一面に花を付け、見事である。
  3. 最近は、園芸品種・交配種が急激に増え、桃~赤色や橙色、黄色など、さまざまな花色が出ている。これらはやや遅咲きで、晩春から咲き始めるものが多い。一重の白花種に比べると、花付きが若干劣る傾向がある。
  4. その他、八重咲きや丁字咲き(ポンポン咲き)の品種、花に芳香のある品種などもある。
  5. 花の中心に蛇の目模様が入る「クイーンマイス」という品種は、近縁のハナワギクとの属間交配種らしい。花弁は淡桃色で、蛇の目模様は紅色をしている。
  6. 同属のグラシレという種類に、「チェルシー・ガール」と呼ばれる品種がある。これは、葉が糸のように細いのが特徴。花色は白。

注意点・病害虫

  1. 高温多湿にやや弱く、大株ほど夏に傷みやすい。暖地では2~3年おきに挿し木を行い、予備を作っておくとよい。
  2. アブラムシがよく付く。

余談

  1. 恋占いの花として知られる。ただし、正式な「恋占いの花」とは、マーガレットではなく、白花一重咲きのデージー(イングリッシュデージー)のことらしい。とはいえ、マーガレットを使っても問題ないと思われる。

(※データ:大阪市基準)