いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アスクレピアス

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原産地

南北アメリカの熱帯・西インド諸島・アフリカ

キョウチクトウ科(またはガガイモ科)

高さ

30~200cm

花期

5~10月

形態

多年草または春まき一年草

別名等

宿根パンヤ/宿根パンヤソウ/ブラッドフラワー/ミルクウィード


トウワタ/唐綿/ブラッドフラワー/スワローワート/メキシカンバタフライウィード/スカーレットミルクウィード(いずれもクラッサビカ)
オオトウワタ/大唐綿(シリアカ)
ヤナギトウワタ/柳唐綿/バタフライウィード(いずれもツベロサ)

日照

4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4月上旬~10月上旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え替え

4月中旬~10月下旬。

整姿

伸びすぎれば、生育期に適宜切り戻す。

繁殖

【株分け】4月中旬~5月下旬。

【挿し木】4月下旬~10月上旬(白い汁液を洗い流してから挿す)。

【タネまき】4月中旬~6月上旬。

耐暑性

強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

【クラッサビカ】最低8℃を保つとよい。

解説

  1. 最も一般的なのは、北アメリカ原産のツベロサである。「ヤナギトウワタ」という和名の通り、葉が細長く、茎の先端に、朱色と山吹色のコントラストが鮮やかな小花をたくさん咲かせる。花色が山吹色一色の種類や、淡紫色と黄色の組み合わせになる種類もある。
  2. 他に、葉幅がやや広く、春まき一年草として扱うクラッサビカや、淡赤紫色をした星型の花を咲かせるシリアカなどがある。
  3. シリアカやツベロサは、暖地なら地植えできる。茎がまっすぐ立ち上がり、あまり横に広がらないため、花壇に植える際の間隔は30cmもあれば足りる。

注意点・病害虫

  1. タネが市販されている。大きなタネなのでまきやすいが、土が過湿気味になると、タネバエなどが入ってダメになりやすい。なお、自家採種のタネは、光沢のある綿毛が生えているので、取り除いてからまく。
  2. 生長が早く、春にタネをまけば、その年の夏から咲く。冬は地上部が枯れ込むが、比較的寒さに強く、凍らなければ越冬できる。
  3. アブラムシが付きやすい。
  4. 傷をつけると、弱い毒性を持つ白い汁液が出る。人によってはかぶれるので、肌に付かないよう注意。

余談

  1. 切り花に最適。切り口から出る汁液は、よく洗い流しておく。
  2. 毒を持つチョウとして知られるカバマダラは、この植物の仲間を食草とし、体に毒を溜めこむらしい。

(※データ:大阪市基準)