エンジェルストランペット
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原産地
南アメリカのアンデス山地・熱帯アメリカ
科
ナス科
高さ
1~3m
花期
4~11月
形態
常緑低木
別名等
ブルグマンシア(属名)/ダツラ/ダチュラ(いずれも旧属名)
コダチチョウセンアサガオ/木立朝鮮朝顔(アルボレア)
ロセイ(異名)/アカバナチョウセンアサガオ/赤花朝鮮朝顔/レッドエンジェルストランペット(いずれもサンギネア)
キダチチョウセンアサガオ/木立朝鮮朝顔(スアベオレンス)
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は10~30%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
【補足】葉が大きく、水切れしやすい。
肥料
4月中旬~11月上旬に、7~10日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
植え替え
4月上旬~10月中旬(酷暑期は避ける)。
整姿
伸び過ぎれば、生育期に切り戻す(酷暑期は避ける)。
繁殖
【挿し木・取り木】5月上旬~10月上旬(挿し木は、水挿しも可能)。
【タネまき】4月下旬~7月上旬。
耐暑性
わりと強いが、開花は鈍る。
【サンギネア】弱い。
耐寒性
最低0℃を保ち、凍らせない。
解説
- 「エンジェルストランペット」の名で呼ばれる植物には、低木に育つブルグマンシアと、多年草のダツラ(=朝鮮朝顔)の二系統がある。ここで取り上げているのは、ブルグマンシアのほう。ダツラは別ページに分けた。
- なお、このブルグマンシアも、かつてダツラ属に分類されていたため、いまだに旧属名で呼ばれることがある。
- ダツラとの相違点としては、「低木に育つ」「花が下向きに咲く」「果実がオクラに似ており、トゲがない」「花色に青紫~紫系が存在しない」などが挙げられる。
- 原種のスアベオレンスや、交雑種のインシグニス、カンディダなどを中心に、多くの園芸品種が作られている。花色は、白、黄、橙、桃などで、夜になると芳香を放つ。その他、葉に斑が入る品種もある。
注意点・病害虫
- とても生長が早く、かなりの大株になるので、暖地なら地植えがよい。耐寒性も強いので、霜除け程度で越冬できる。(地際まで枯れこむことがあるが、春になれば芽吹く。)鉢植えなら、なるべく10号以上の大鉢に植える。
- 原種の一つであるサンギネアは、やや高山性で、暑さに弱い。それ以外の種類はそれなりに耐暑性があるが、それでも真夏は、生育・開花が鈍る。
- ハダニやコナジラミが付きやすい。葉裏にも水をかけて防除する。ウイルス病にも弱く、感染すると、葉に萎縮症状が出る。
- 非常に危険な有毒植物である。口から摂取した場合、症状がひどいと、丸一日以上、錯乱・幻覚症状が出る。植物の汁液がついた手で、目や粘膜に触れるのも禁止。(目の場合、数時間以上、瞳孔が開きっ放しになり、失明することもある。)子供による中毒例が複数あるので、できれば、小さな子供のいる家では栽培しないほうがよい。
(※データ:大阪市基準)