いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ポインセチア

イメージ

原産地

メキシコ西部

トウダイグサ科

高さ

50~300cm

花期

11~3月

形態

常緑低木

別名等

ユーフォルビア・プルケリマ(学名)/ポインセッチア・プルケリマ(異名)/ショウジョウボク/猩々木/猩猩木/クリスマススター/クリスマスフラワー/ロブスタープラント/ペインテッドリーフ/ウィンターローズ/メキシカンフレイムリーフ

日照

4月中旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】日光不足になると、下葉から黄ばんだり、葉が丸まったりする。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】水切れすると、葉が丸まってしまう。

肥料

4月下旬~10月上旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
越冬中も開花が続いていれば、引き続き、2,000倍以上に薄めた、ごく薄い液肥を施す。

植え替え

4月下旬~9月下旬(酷暑期は避ける)。

【補足】根を傷付けると枯れやすいため、根鉢を崩しすぎない

整姿

4月~8月上旬の間に、全体を1/3~1/2に切り戻しておく。
摘芯を繰り返すと枝数が増え、多くの苞が色付いて見事だが、一つ一つの苞が貧弱になる傾向がある

繁殖

【挿し木】4月下旬~9月上旬(切り口から出る乳液を洗い流してから挿すが、やや発根率が悪い)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低8℃を保つが、10℃あるほうがよい。

解説

  1. 毎年クリスマスが近づくと、必ず見かける植物。鮮やかに色付いている部分は、花でも葉でもなく、苞である。本当の花は、苞の中心部に固まって咲いており、とても小さい。
  2. 苞の色は、真紅のほか、白や紫、濃桃色、淡黄色、赤橙色、サーモンピンクなどがある。その他、苞に斑が入って二色に見える品種や、時間の経過とともに苞の色が変化する品種などもある。
  3. また、苞の形や株の姿にもバリエーションがあり、苞と葉が角ばって切れ込みのある品種(「オークリーフ」という)や、ほふく性の品種などが出回る。「ウィンターローズ」のように、苞がカールしてバラの花を思わせる、美しい品種もある。

注意点・病害虫

  1. 冬の鉢花の代表格だが、寒さに弱いので、必ず室内で観賞する。
  2. 典型的な短日植物なので、夜間に光が当たる場所で栽培しない。ただし、大株になると、あまり日長に関係なく開花するようになる。また、近年の品種は短日性が弱まっているらしい。原産地では不定期に咲いているという。
  3. 普通に育てると、開花が年明け後になる。クリスマスに間に合わせるには、人工的に夜間の暗黒状態を長くする「短日処理」を行う。実際の作業は、8月下旬~9月に入ったらすぐ、大きめのダンボール箱などを夕方5時頃からすっぽりかぶせ、朝8時頃に取り外す、の繰り返し。これを50~70日(品種によっては、もっと短くてよいものもある)の間、毎日続ける。暗期が13時間以上続けば、株が反応し、苞が色づき始める。
  4. 枝が折れやすいため、必要がなければ、あまりいじらない方がよい。
  5. 市販の鉢物は、大抵、矮化剤処理されているため、しばらくの間、枝が伸びない。薬の効き目が切れると、とたんに生長を始める。
  6. 苞の縁に、不整形で暗褐色をした病斑ができて枯れ込んだら、苞枯病の被害である。多湿時に、病斑上に暗緑色のカビを生じる。ポリオキシンなどの殺菌剤を散布する。
  7. 葉裏にコナジラミが付きやすい。
  8. 傷口から出る乳液は有毒である。

(※データ:大阪市基準)