フランネルフラワー
イメージ
原産地
オーストラリア東部
科
セリ科
高さ
30~60cm
花期
4~6月・9~12月
形態
多年草
別名等
アクティノツス・ヘリアンシ(学名)
日照
3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
【補足】日照不足になると下葉から黄ばむ。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
【補足】雨に当てない。過湿に弱く、強い乾燥も嫌うので、水加減が難しい。
肥料
3月下旬~6月下旬と、9月中旬~10月下旬に、少量の固形肥料を置肥、または、7~10日に一度、2000倍に薄めた、ごく薄い液肥を施す。
【補足】春と秋の生育期間中、薄い肥料が効き続けている状態を保つ。
植え替え
3月下旬~4月下旬か、9月下旬~10月下旬。
【補足】根詰まりに弱いため、2~3年に一度行う。太い根を切ると枯れやすい。
整姿
春か秋に適宜切り戻しできるが、必ず芽や葉を残しながら切らないと枝枯れする。木質化した部分は、できる限り切らない。
花後に残った花がらはマメに摘み取る。
繁殖
【タネまき】4~5月か、10~11月(タネは滅多に採れない)。
耐暑性
弱い。
耐寒性
最低0℃を保つが、5℃ある方がよい。
解説
- ふわふわした銀色の葉と、キク科植物を思わせる白い花が魅力。花弁のように見える部分は、「総苞」である。
- 鉢花として流通するのは、原種そのものではなく、矮性品種の「フェアリーホワイト」である。原種は草丈が高く、株姿が乱れやすい。なお、原種のほうは、「フェアリーホワイト」と違って、挿し木でも殖やせるらしい。
- 年々枝が伸び、株元から木質化して低木状になる。「フェアリーホワイト」は、枝が横に這うように伸びる。
- 原産地では、海辺に生える植物らしい。
注意点・病害虫
- 水はけ・水もちの良い、やや酸性の土を好む。山野草専用土がよい。有機物(有機質肥料・堆肥・腐葉土・ピートモスなど)は使わない方が安全。
- 真夏の蒸れにきわめて弱い。とはいえ、土の過湿・乾き過ぎを避けつつ、風通し良く管理すれば、夏越し自体は、それほど難しくない。
- 寿命は短めで、古株ほど夏に枯れやすい。
余談
- かつては切り花だけが流通していた植物である。「フェアリーホワイト」も、茎が短いものの、切り花にできる。
(※データ:大阪市基準)