いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

フクシア

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原産地

メキシコ~アルゼンチン・西インド諸島・タヒチ・ニューギニア・ニュージーランド・オーストラリア南部

アカバナ科

高さ

20~300cm(種類による)

花期

4~7月、9~12月

形態

落葉~半落葉低木

別名等

ホクシア/ホクシャ/フクシャ/ツリウキソウ/釣浮草/ヒョウタンソウ/瓢箪草/クイーンズイヤリング/レディース・イヤードロップス


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】過湿にも乾燥にも弱い。

肥料

3月下旬~6月下旬と、9月下旬~11月上旬に、7~10日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
真夏と真冬も開花が続いていれば、引き続き、2,000倍以上に薄めた、ごく薄い液肥を施す。

【補足】開花中は、カリ(K)を多めにを与える。

植え替え

3月下旬~5月下旬か、9月下旬~10月下旬(春のほうがよい)。

【補足】2年に一度行う。

整姿

伸び過ぎれば、春か秋に、1/2~1/3程度に切り戻す。

繁殖

【挿し木】4月下旬~6月下旬か、9月下旬~10月中旬(水挿しも可能)。

【タネまき】4~5月か、10月(採ってすぐにまくとよい)。

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

0℃まで耐えるが、最低5℃を保つ。

解説

  1. かつては「ホクシャ」と呼ばれていたが、学名の綴りが「Fuchsia」なので、現在は「フクシア」と呼ぶことが多い。独特な形と色合いの花を、下向きにたくさん咲かせる、人気の鉢花である。吊り鉢に向く。
  2. 株姿によって、スタンダード仕立てに向く立性種、茎が垂れ下がる下垂性種、両者の中間的な性質を持つ種類、の三つに分かれる。
  3. 人気品種の「エンジェルス・イヤリング」は、日本生まれのため耐暑性があり、暖地でも、それほど夏越しに苦労しない。
  4. 長日植物なので、秋よりも、春のほうがよく開花する。花色は、秋の花のほうが冴える。

注意点・病害虫

  1. 高温に大変弱く、夏越しは難しい。若い小苗なら比較的耐暑性があるため、必ず夏が来る前に挿し木をし、予備を作っておく。暖地では、毎年株を更新するのが無難。
  2. 夏越しの成功率を少しでも上げるため、梅雨明け前に、カリ(K)の多い肥料を多めに施しておく。真夏は直射日光を避け、鉢を高い位置に吊るす。植える鉢も、なるべくプラスチック製以外(素焼き鉢など)を使う。土は、水はけのよい、やや粒の粗いものを用いる。(ただし、水切れに注意。)
  3. ハダニが付きやすい。また、スズメガの幼虫に丸坊主にされたりもする。

各種の和名・異名

  1. アルボレア(異名)/ツリーフクシア(いずれもアルボレッセンス)
  2. チョウジフクシア/ハニーサックルフクシア(いずれもトリフィラ)
  3. パルビフローラ(バシラリスの異名)
  4. ボリビアナ変種ルクスリアンス「アルバ」/コリンビフロラ「アルバ」(いずれもボリビアナ変種アルバの異名)

(※データ:大阪市基準)