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素人園芸解説 -私はこう育てる-

フウセントウワタ

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原産地

アフリカ南部・アラビア

ガガイモ科

高さ

1~2m

花期

6~10月

【結実】8~11月

形態

多年草または落葉~半常緑半低木

別名等

ゴンフォカルプス・フルティコスス(学名)/アスクレピアス・フルティコサ(異名)/フウセントウワタ/風船唐綿/フウセンダマノキ/風船玉の木


アスクレピアス・フィソカルパ(フィソカルプスの異名)

日照

4月中旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5~9月に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥(多肥にしない)。

【補足】地植えなら、特に施さなくても支障はない。肥料が多いと、開花結実しなくなる。

植え替え

5月上旬~6月上旬。

【補足】移植を好まないので、なるべく根鉢を崩さない。

整姿

背が高く倒れやすいので、支柱を立てる。冬越しした株は、3月に、1/3程度に切り戻す。

繁殖

【タネまき】4月中旬~6月下旬(発芽まで二週間ほどかかる)。

【挿し木】5~7月(切り口から出る乳液を洗い流してから挿す)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. 原種のフィソカルプスとフルティコススの二種類があるらしいが、販売上の区別はされていない。
  2. 夏、小さな白い花をたくさん咲かせ、その後、粗毛の生えた、風船状の大きな果実を付ける。果実は、完熟するとはぜ、中から銀色の毛に覆われたタネを飛ばす。
  3. 個性的すぎる果実に注目しがちだが、よく見ると、花もなかなか可愛らしい。同じガガイモ科のホヤ(サクララン)の花に似ている。

注意点・病害虫

  1. やや寒さに弱いため、春まき一年草として扱われる。が、本来は落葉~半常緑性の亜低木である。暖地なら地植えでも越冬可能。(ただし、霜除けするい。)
  2. アブラムシがよく付く。
  3. 傷口から出る乳液に触れると、かぶれることがある。

余談

  1. 切り花にできるが、やや水あげが悪い。切り口から出る白い乳液をよく洗い流してから生ける。ドライフラワーにする場合は、果実が完熟する前に刈り取る。

(※データ:大阪市基準)