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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハツコイソウ

イメージ

原産地

オーストラリア西部~南部

クサトベラ科

高さ

10~30cm

花期

10~5月(種類による)

形態

常緑低木または多年草

別名等

レシェノルティア(属名)/レケナウルティア/初恋草


リースレシェノルティア(マクランタ)

日照

3月中旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】過湿を嫌うが乾き過ぎにも弱く、水加減が難しい。花や葉に水をかけたり、雨に当てたりしない。

肥料

3月下旬~6月中旬と、9月中旬~12月上旬に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥(多肥は危険)。

【補足】根が肥料負けしやすいため、濃い液肥や、有機質の肥料を与えない。

植え替え

3月中旬~6月上旬か、9月(晩春が最適期)。

【補足】1~2年に一度行う。根をひどく切ると枯れやすいので、慎重に行う。

整姿

5~6月頃、ほふく性種なら枝を1/2に、立性種なら2/3に切り戻す。

繁殖

【挿し木】3月下旬~6月下旬か、9月上旬~10月中旬。

耐暑性

弱い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. 属名の綴りは「Leschenaultia」または「Lechenaultia」で、フランスの植物学者レシェノー(Leschenault)に由来する。読みにくいためか、日本語での表記が今ひとつ安定しない。
  2. 近年、秋~冬の鉢物として出回るようになった。品種が多く、茎がほふくする種類と、立ち上がる種類がある。
  3. 大きく分けて、短日条件で花芽を分化する、原種のフォルモサやマクランタの系統と、低温条件で花芽を分化する、ストリアタやビロバの系統に分かれる。前者は花色が赤や橙、黄色などが多く、後者の花色は青や紫、白が多い傾向がある。
  4. 和名の「初恋草」は、正確には、原種のフォルモサだけを指す名前らしい。

注意点・病害虫

  1. 乾燥する砂地に自生するため、日光不足や過湿、多肥にきわめて弱い。植え土にも、有機物(堆肥、腐葉土、ピートモスなど)を混ぜないほうが安全。
  2. 鉢物として普及する以前から、洋種山野草として栽培されてきた。通気性・排水性の良い山野草専用土でよく育つが、あまり粒の大きいジャリジャリした土より、小粒のほうが適する。
  3. アブラムシとハダニに注意。

(※データ:大阪市基準)