いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ルリマツリ

イメージ

原産地

南アフリカ

イソマツ科

高さ

50~150cm(半つる性)

花期

5~11月

形態

常緑半つる性低木

別名等

プルンバゴ・オーリクラタ(学名)/プルンバゴ・カペンシス(異名)/ルリマツリ/瑠璃茉莉/アオマツリ/青茉莉/ブループルンバゴ/ケーププルンバゴ/ケープリードワート


ロゼア(異名)/アカマツリ/赤茉莉(いずれもインディカ)
インドマツリ/セイロンマツリ(いずれもゼイラニカ)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

3月下旬~10月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~10月下旬(酷暑期は避けたほうがよい)。

整姿

半つる性なので、支柱を立てて誘引する。3月頃、高さ20cm程度に切り戻しておくと、形よく茂る。花が一段落するたびに、2/3~1/2程度に切り戻す。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【挿し木】5月上旬~10月上旬。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い

耐寒性

最低0℃を保つ。

【インディカ】最低8℃を保つとよい。(開花を続けさせるには最低15℃必要。)

解説

  1. とても丈夫で育てやすく、涼しげな青い花を長期間咲かせ続ける。-3℃くらいまで耐えるので、暖地なら地植え可能。白花種や、青色の濃い園芸品種もある。
  2. 細い枝がつるのように長く伸びて枝垂れる。吊り鉢にしたり、トレリスなどに誘引するとよい。なお、ガクの部分がベトベトしており、花がら摘みをさぼると、あちこちにくっ付いて困る。
  3. 赤い花を咲かせるインディカも近縁の植物。こちらは晩夏~春咲き。東南アジア原産で、寒さに弱いため、室内で越冬させる。葉がとても大きく、水切れしやすい。真夏は遮光した方が安全。

注意点・病害虫

  1. 新しく伸びた枝先に花が咲くので、ときどき剪定する。生長が非常に早く、放任すると、伸びすぎて困る。
  2. いちおう有毒らしく、汁液に触れるとかぶれることがある。

余談

  1. 中国西部原産の「ルリマツリモドキ」と、ヒマラヤ原産の「ブータンルリマツリ」は、同じイソマツ科でも、別属(セラトスティグマ属)の植物である。いずれも、姿はプルンバゴに似るが、よく分枝し、あまり大きくならない。ルリマツリモドキはやや寒さに弱い。
  2. 「ベニマツリ」と呼ばれるロンデレティア・オドラタは、アカネ科の植物である。キューバ・パナマ原産で、名前の通り、赤い花をたくさん咲かせる。越冬温度は3℃程度。

(※データ:大阪市基準)