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素人園芸解説 -私はこう育てる-

シネラリア

イメージ

原産地

カナリー諸島・北アフリカ

キク科

高さ

20~60cm

花期

12~5月

形態

多年草または一年草

別名等

ペリカリス・ヒブリダ(学名)/シネラリア・ヒブリダ/セネシオ・ヒブリドゥス(いずれも異名)/シネラリヤ/サイネリア/サイネリヤ/フウキギク/富貴菊/フウキソウ/富貴草/フキザクラ/富貴桜

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】花や葉に水をかけたり、雨に当てたりしない。葉がとても大きいので、水切れしやすい。

肥料

3月上旬~5月下旬と、9月下旬~11月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
越冬中も開花が続いていれば、引き続き、同じ頻度で2000倍の液肥を施す。

植え替え

9月上旬~11月上旬か、花後すぐ。

整姿

花が一段落したら、腋芽を残しながら、全体を1/2程度に切り戻す。

繁殖

【タネまき】4月下旬~10月上旬。(好光性のため、覆土は薄く。発芽適温が低いので、高温期にまかないほうがよい。早まきするほど大株になるが、暑い時期にまくと、夏越しに苦労する。)

耐暑性

弱い。

耐寒性

最低5℃を保つとよい。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. 原種のペリカリス・クルエンタから改良された園芸品種群である。「シネラリア」という名は英名だが、「死ね」を連想するというので、今は「サイネリア」と呼ぶことが多い。花色は豊富。
  2. 冬から春にかけて、見事な鉢物がよく出回る。自分でタネから育てても貧弱な株になりがちなので、鉢物を買って楽しんだほうが楽。豪華なわりには値段が手ごろで、長く楽しめるので損はしない。
  3. 草丈が低く、こんもり茂る鉢植え向きの品種が主流で、大型種~小型種まである。最近は、草丈が高く、数十cmほどの花茎に、穂状にたくさんの花を咲かせる品種(原種に近い系統)も人気がある。

注意点・病害虫

  1. 多年草だが暑さに弱く、夏越しが難しいため、一年草扱いされることが多い。最近は宿根性をうたう品種も売られているが、これも耐暑性が強いとはいえない。
  2. 10℃程度の低温に6週間ほどあわないと花芽ができないので、あまり過保護にしない。
  3. 開花中、高温にあうと、すぐに花が終わってしまう。10~15℃前後が生育の適温。
  4. 一株ではタネができにくいので、タネを採るときは、二株以上用意する。自家採種のタネから育てると、原種に近い姿をした、草丈の高い株に育ちやすい。
  5. ややアルカリ性の土を好む。植え付け前の石灰散布を忘れずに。
  6. うどんこ病や褐斑病など、葉の病気にかかりやすい。置き場所の日照・通風をきちんと確保する。定期的に殺菌剤を散布するのもよい。

(※データ:大阪市基準)