ストレプトカーパス
イメージ
原産地
南アフリカのケープ地方・アフリカ南部・マダガスカル・アジア
科
イワタバコ科
高さ
10~30cm
花期
4~12月(温度さえあれば周年)
形態
多年草
別名等
ストレプトカルプス(属名)
オオウシノシタ(ウェンドランディー)
ケーププリムローズ(レクシー)
ストレプトカーペラ(有茎種の俗称)
日照
4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50~70%遮光)。
越冬中は、室内で0~10%遮光。
【補足】有茎種は、他の系統より強い日光を好むので、春と秋は直射日光下でもよい。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。
【補足】病気が出るので、花や葉に水をかけない。空中湿度を高めに保つ。
有茎種は、葉が多肉質なので、さらに乾き気味を心がける。
肥料
3月下旬~6月下旬と、9月中旬~11月上旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
越冬中も開花が続いていれば、引き続き、2000倍以上に薄めた、ごく薄い液肥を施す。
【補足】多肥は禁物。
植え替え
4月下旬~5月下旬か、9月上旬~10月中旬(春のほうがよい)。
【補足】1~2年に一度行う。
整姿
病気のもとなので、花がらや枯れた下葉は、まめに取り除く。
無茎種の葉が伸びすぎるようなら、葉の先端を摘芯する。有茎種は、伸びすぎれば、春か秋に切り戻す。
繁殖
【株分け・挿し芽・葉挿し】4月下旬~7月上旬か、9月(挿し芽は、有茎種のみ可能)。
【タネまき】5~6月(土はかけない)。
耐暑性
やや弱く、過湿になると枯れる。
耐寒性
最低5℃を保つ。
【有茎種】最低10℃を保つ。
解説
- この仲間は、葉をロゼット状に広げる「無茎種」、茎が長く伸びてほふくする「有茎種」、大きな葉を一枚だけ持つ「単葉種(一葉種)」の三系統に分かれる。
- 無茎種は、花がスミレに、葉がプリムラに似ている。最も交配が進んでおり、花色が豊富で美しい。八重咲き種もある。意外と耐寒性が強く、暖地なら、霜除けすれば戸外で越冬できるが、大切な株なら室内へ。近縁種であるグロキシニアとの交配種もある。
- 有茎種は、原種のサクソルムから作られた品種がいくつかあり、「コンコルドブルー」が代表種。斑入り葉の品種もある。葉が小さく多肉質で、花は青紫色。茎がほふくするので吊り鉢に向く。
- 単葉種(一葉種)は、ウェンドランディーが代表種である。長さ60cmにも達する巨大な葉を一枚だけ持つのが特徴だが、この葉は、発芽時の双葉のうちの一枚が大きくなったものらしい。これ以外に葉は一枚もないので、傷めないよう注意。成株になると長い花茎を伸ばし、スミレに似た小さな淡紫色の花をたくさん咲かせる。花が咲くと株ごと枯れるため、必ずタネを採っておく。(そのような生活環を持つ植物を「一巡植物」という。)
- 最近は、単葉種(一葉種)と無茎種の交配種も作られているらしい。
注意点・病害虫
- ハダニやカイガラムシに注意。
(※データ:大阪市基準)