トケイソウ
イメージ
原産地
中南米・熱帯アジア・オーストラリア・アフリカ
科
トケイソウ科
高さ
1.5~5m(つる性)
花期
4~11月
形態
常緑~半常緑つる性低木または多年草
別名等
パッシフロラ(属名)/ボロンカズラ/ハナトケイソウ/パッションフラワー
(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
4月上旬~11月上旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
【補足】生長が早いので、多肥にすると茂りすぎる。
植え替え
4月上旬~10月上旬(酷暑期は避けたほうがよい)。
整姿
生育期はつるがよく伸びるので、しっかり誘引する。込みすぎたり、伸びすぎたつるは、4月か、花が一段落したときに、2~3節残して切り戻す(強剪定は不可)。
繁殖
【挿し木・取り木・根挿し・根伏せ】5月上旬~10月上旬(秋に挿した場合は、翌春に鉢上げする)。
【タネまき】4月下旬~8月上旬(発芽まで3~4週間かかる)。
耐暑性
とても強い。
【シトリナ、トリファスキアタ、モリッシマ】やや弱い。
耐寒性
種類により異なるが、最低5~10℃を保つと無難。
【インカルナタ、カエルレア】強いが、極寒地では室内へ。
【アラルディー、オーランティア、ケルメシアナ、コクシネア、サンギノレンタ、ムルクヤ、ラセモサ】最低10℃を保つ。
【パルメリ・スブランセオラタ】最低13℃欲しい。
解説
- 名前の通り、花が時計の文字盤を思わせる。非常に種類が多く、花を観賞する種類のほか、実を食用にする種類、葉を観賞する種類など、用途が分かれる。
- トケイソウ(カエルレア)や、インカルナタ、ベロッティー、交雑種の「アメジスト」「インセンス」「プラ・ヴィダ」「ブルーブーケ」「ライラック・レディー」などは、比較的耐寒性が強く、暖地なら、霜除けすれば地植え可能。その他の種類は、室内で冬越しさせる。
- 花もちは良くなく、一日で萎れることが多い。
注意点・病害虫
- 多くの種類は耐暑性があり、真夏でも生育する。しかし中には、黄花のシトリナや、薄桃色花のモリッシマのように、暑さに弱い種類がある。これらは性質も弱く、栽培難易度が高い。真っ赤な花のコクシネアも、同様に育てにくい。
- 病気は、うどんこ病にかかることがある。害虫は、コナジラミやハダニ、カイガラムシなどがつくことがある。
余談
- この仲間は、ほとんどの種類で、果実が食用になるらしい。別ページで解説したパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)は、熱帯果樹として知られる。
各種の和名・異名
- アラーディー(アラルディー)
- タクソニア・バンボルクセミー(異名)/バナナパッションフルーツ(いずれもアンティオクイエンシス)
- チャボトケイソウ/矮鶏時計草(インカルナタ)
- トケイソウ/時計草/ブルーパッションフラワー/コモンパッションフラワー(いずれもカエルレア)
- コッキネア/ベニバナトケイソウ/紅花時計草(いずれもコクシネア)
- ゴシキバトケイソウ/五色葉時計草(トリファスキアタ)
- カエルレオラセモサ(ビオラセアの異名)
- サンギネア(ビチフォリアの異名)
- フェチダ/クサトケイソウ/草時計草/レッドアップル/レッドフルーツパッションフラワー(いずれもフォエチダ)
- ムルクジャ(ムルクヤ)
- タクソニア・モリッシマ(異名)/ピンクトケイソウ/バナナパッションフルーツ(いずれもモリッシマ)
- ホザキノトケイソウ/穂咲時計草/レッドパッションフラワー(いずれもラセモサ)
- アメジスティナ/ビオラセア(いずれも異名)/ラベンダーレディー(いずれも「アメジスト」)
(※データ:大阪市基準)