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素人園芸解説 -私はこう育てる-

タデアイ

イメージ

原産地

中国・インドシナ半島南部

タデ科

高さ

40~70cm

花期

9~11月

形態

春まき一年草

収穫期

6~8月

別名等

ペルシカリア・ティンクトリア(学名)/ポリゴヌム・ティンクトリウム(異名)/ポリゴナム/蓼藍/アイ/藍/チャイニーズインディゴ

日照

4月上旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

元肥の他、6~8月に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥。

植え替え

【苗の植え付け】4月中旬~5月下旬、株間30cm。

【補足】3~5本を一組として植え付ける。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】3月下旬~5月下旬。

【株分け・挿し芽】5~7月(挿し芽は、水挿しも可能)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

弱い。

解説

  1. 麻(アサ)、紅花(ベニバナ)とともに、「三草」の一つとされ、古くから栽培されてきた。藍色の染料がとれることで知られる。この藍色を特に「ジャパンブルー」と呼ぶ。
  2. とても丈夫で、放っておいても勝手に育つが、葉先が枯れ込みやすいので、水切れに注意する。なお、枯れ込んだ部分は、青みを帯びる。(葉の組織が乾燥すると、青い色素「インディゴ」ができるため。)
  3. 秋になると、淡紅色や白色の小さな花を、穂状にたくさん咲かせ、風情がある。

注意点・病害虫

  1. こぼれダネでも殖える。

収穫・利用

  1. 葉を食用にしたり、汁を虫さされの薬などに用いる。果実も薬用に使われるらしい。
  2. 藍染の染料液は、花芽が出る直前に、地上部を刈り取り収穫し、2~3ヵ月ほど発酵させて作る。(染液を発酵させる方法は、「建染め」という。)このとき、全て刈り取らず、草丈の半分程度を残せば、再度芽が伸び、もう一度収穫できる。
  3. 一般家庭で本格的な染料を作るのは難しいが、「生葉染め」なら簡単にできる。収穫したての生葉と、それよりやや多めの水をミキサーに入れて粉砕し、漉して染液を作り、そこに、予め湿らせた布地(シルクが染まりやすい)を浸せば、淡い青色に染まる。何度も染液に浸けては空気にさらすことを繰り返し、最後に流水でよく洗って天日で乾かせば出来上がり。なお、あらかじめ布の一部を輪ゴムなどで縛ってから染液に浸けると、絞り模様が入る。生葉染めは手軽に行える反面、あまり濃い藍色に染めることはできない。
  4. 生葉染めを素手で行うと、肌や爪まで青く染まり、なかなか落ちないので注意。

余談

  1. 切り花にもできる。

(※データ:大阪市基準)