いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アニス

イメージ

原産地

地中海沿岸東部・ギリシャ~シリア・エジプト

セリ科

高さ

30~60cm

花期

6~8月

形態

一年草

収穫期

【葉】4~7月、【タネ】6~8月

別名等

ピンピネラ・アニスム(学名)/アニシード/コモンアニス

日照

4月上旬~7月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

水やり

土の表面が乾けば与える。

【補足】茎が細く、やや弱いので、雨に当てないほうがよい。

肥料

元肥の他、土寄せ直後に、固形肥料の置き肥。

植え替え

【苗の植え付け】4月上旬~5月下旬、株間15~30cm。

【補足】移植を嫌うので、根鉢は崩さない。

整姿

草丈が伸びてきたら、支柱を立てないと倒れてしまう。本葉5~6枚の頃、株元に土寄せして安定させる。

繁殖

【タネまき】3月下旬~5月上旬か、9月中旬~10月中旬(春まきの場合、急がないと生育期間が足りなくなる)。

耐暑性

弱い。

耐寒性

やや弱い。

解説

  1. 茎葉に甘い芳香があり、古くから食用や薬用に用いられてきた。日本ではタネの市販が少なく、ややマイナーな植物である。

注意点・病害虫

  1. 春にタネをまき、盛夏までに収穫を終えるのが一般的らしい。が、わりと耐寒性があるので、暖地なら秋まきしたほうが大株に育つ。冬は無加温のフレームなどに入れて保護する。
  2. 春まきの場合、タネまきが遅れると、開花結実する前に暑さで枯れてしまうことがある。
  3. ややアルカリ性の土を好む。石灰を散布してから植え付ける。
  4. タネが完熟すると飛び散ってしまうので、早めに、花茎ごと刈り取り収穫し、紙袋などに逆さに入れて追熟させる。
  5. 雑草に負けやすいため、草むしりをサボらない。
  6. よくイモムシが付く。早めに駆除しないと、株が丸坊主にされる。

収穫・利用

  1. 若い葉をサラダやスープに用いる。タネは、パンやケーキ、リキュール、菓子類の香り付けのほか、ティーや薬用にも使われる。

余談

  1. 切り花にもよい。

(※データ:大阪市基準)