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素人園芸解説 -私はこう育てる-

バジル

イメージ

原産地

インド・熱帯アジア・太平洋諸島・中東・アフリカ

シソ科

高さ

30~90cm

花期

7~10月

形態

春まき一年草または多年草

収穫期

5~10月

別名等

オシムム・バシリクム(学名)/メボウキ/目箒/バジリコ/コモンバジル/スイートバジル


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

5月上旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

【補足】水切れさせると、葉の品質が悪くなる。過湿は立ち枯れのもと。

肥料

生育期に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え替え

【苗の植え付け】4月下旬~8月上旬、株間20~40cm。

整姿

草丈が20cm程度になったら摘芯し、枝数を増やす。7~8月頃、1/3程度に切り戻しておくと、秋によい葉が収穫できる。
花穂が出たらすぐに摘み取れば、長期間、良質の葉が収穫できる。

繁殖

【挿し芽】5月上旬~9月下旬(水挿しも可能)。

【タネまき】4月下旬~7月上旬(好光性のため、覆土は薄く)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つ。

解説

  1. 言わずと知れたハーブの王様。全草に強い香りがある。とても種類が多いが、スイートバジルが最も一般的。暑さに強く、真夏の高温下で、見事な大株に育つ。
  2. 赤ジソに似たダークオパールバジル(レッドバジル)は葉が赤銅色・花が桃色で美しく、観賞にも適する。その他、シナモンバジルやブッシュバジル、レモンバジルなどがある。
  3. ホーリーバジルは、厳密に言うとバジルとは別種である。が、育て方は同じ。
  4. アフリカンブルーバジルのように、0℃で越冬できる、耐寒性に優れた種類もある。この種類はタネができないため、春~秋に挿し芽を行い、予備苗を作っておく。

注意点・病害虫

  1. 本来は多年草だが、寒さにかなり弱いうえ、タネから簡単に育つので、園芸上は一年草扱いされる。苦労して冬越しさせても、春に新しくタネをまいて育てた若い株の香りには及ばない。
  2. 気温・地温が高くなるほど生長が速くなるので、多少タネまきが遅れても気にしない。真夏の高温期にタネをまくと、1日で発芽することさえある。

収穫・利用

  1. 肉・魚・野菜・卵など、どんな料理とも相性が良い。中でも、トマトを使ったイタリア料理との相性が最高。ピザやパスタにぜひ。長時間加熱すると風味が飛ぶので、料理の仕上げに使うのがコツ。
  2. 若い葉は、サラダやスープにも使える。ただ、香りが強いので、大量に使うのはよくない。その他、ハーブバスやハーブティー、リキュールの香り付けなどに。
  3. 葉を乾燥保存すると、香りが弱くなるので、生のまま冷凍するか、ビネガーやオイルに漬け込む。

各種の和名・異名

  1. サンクツム/バシリクム「ホーリー」(いずれも異名)/ホーリーバジル/カミメボウキ/セイクリッドバジル(いずれもテヌイフロルム)
  2. バシリクム「クリスプム」(異名)/レタスバジル/カーリーバジル/レタスリーフバジル(いずれもバシリクム変種クリスプム)
  3. シトリオドルム/バシリクム「シトリオドルム」(いずれも異名)/レモンバジル(いずれもバシリクム変種シトリオドルム)
  4. ジェノベーゼバジル(バシリクム「ジェノベーゼ」)
  5. シナモンバジル(バシリクム「シナモン」)
  6. レッドバジル/ダークオパールバジル(バシリクム「ダークオパール」)
  7. バシリクム変種ミニムム(異名)/グリークバジル/ブッシュバジル(いずれもバシリクム「ミニムム」)

(※データ:大阪市基準)