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素人園芸解説 -私はこう育てる-

コリアンダー

イメージ

原産地

地中海沿岸・ヨーロッパ~西アジア

セリ科

高さ

30~90cm

花期

5~7月

形態

一年草

収穫期

【葉】3~6月、【タネ】5~7月

別名等

コリアンドルム・サティブム(学名)/香菜/シャンツァイ/スコイ/パクチー/クラントロ/コエンドロ/シラントロ/カメムシソウ/チャイニーズパセリ

日照

9月下旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

3月上旬~5月上旬と、10月上旬~11月下旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

植え替え

【苗の植え付け】3月下旬~5月上旬か、9月下旬~11月中旬(秋のほうがよい)、株間10~20cm。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

草丈が高く倒れやすいので、支柱を立てるとよい。

繁殖

【タネまき】3月中旬~4月下旬か、9月中旬~10月下旬(秋のほうがよい)。

耐暑性

弱い。

耐寒性

わりと強い(-5℃)が、霜除けする。

解説

  1. 近年、「パクチー」の名で人気が出ている。茎葉の強い匂いは、カメムシの臭いそのもので、人によって好みが分かれる。

注意点・病害虫

  1. タネは球状に見えるが、半球形のタネが二つ合わさっている。軽く圧迫すると、二つに分かれる。タネまきの際は、合わさったタネを別々にしてまいたほうが、密植にならずにすむ。
  2. アブラムシがつきやすい。殺虫剤を使いたくないので、牛乳をスプレーしたり、水で洗い流すなどして地道に駆除する。

収穫・利用

  1. タネの収穫が遅れると、香りが薄くなるうえ、周囲に飛び散る。茶色に色づき始めたら、すぐに花茎ごと切り取り、逆さにして紙袋に入れ、追熟させる。まだ花が残っているからといって、ためらっていると、時機を逸する。
  2. エスニック料理には欠かせない食材である。葉は、豆料理やサラダ、スープなどに使われる。
  3. タネには、オレンジに似た甘い香りがあり、そのまま食べることができる。カレーのスパイスとして有名だが、パンやお菓子に混ぜたり、リキュールの香り付けにも使える。ハーブティーにもよい。

余談

  1. コリアンダーという名前は、「南京虫(コリス)」からきているらしい。

(※データ:大阪市基準)