いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アーティチョーク/カルドン

イメージ

原産地

イタリア・カナリー諸島・地中海沿岸

キク科

高さ

90~200cm

花期

5~6月

形態

多年草

収穫期

5~6月

別名等

【アーティチョーク】シナラ・スコリムス(学名)/チョウセンアザミ/朝鮮薊/グローブアーティチョーク

【カルドン】シナラ・カルドゥンクルス(学名)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

3~5月と、9~10月に、固形肥料の置き肥(意外に多肥を好む)。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月下旬~11月中旬(秋のほうがよい)、株間1m。

【補足】3~5年に一度行う。直根性なので、なるべく根を傷付けない。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】9月下旬~11月中旬(株元に出た子株を採取する)

【タネまき】4月上旬~5月下旬か、9月中旬~10月下旬(秋まきすると、開花が翌々年の初夏になる)。

耐暑性

わりと強いが、蒸れに注意。

耐寒性

とても強い。

解説

  1. 全体的にアザミに似るが、非常に大型の植物である。開花期の草丈は2m前後、株張りも1m以上に達する。
  2. アーティチョークは、アザミと異なり、葉にトゲが無いので安心。イタリアやフランスで好まれる野菜だが、近年は日本でも出回っている。カルドンから改良された植物らしい。
  3. カルドンは、アーティチョークより耐暑性が強く、丈夫で育てやすい。こちらは葉縁にトゲがある。
  4. いずれも、夏になると、アザミによく似た、直径15cmほどの紅紫色の花を咲かせる。深く切れ込みが入る銀色の葉も、繊細で美しい。

注意点・病害虫

  1. タネからも育てられるが、初期生育が遅い。また、植え付け後、最初の年は、花茎が出たら全て摘み取り、二年目から収穫したほうがよい。
  2. 大きく育つため、地植え向きである。鉢植えなら、最低でも10号鉢以上に植える。
  3. 酸性の土を嫌うので、石灰を施してから植え付ける。
  4. アブラムシが付きやすい。

収穫・利用

  1. アーティチョークの若いつぼみは食用になる。つぼみの先端が開き始めたらすぐに収穫するが、収穫適期の判断が難しく、慣れが必要らしい。なお、食べられるのは、つぼみの付け根にある、多肉質の部分(ガクの根元と、花托)である。半分に割って15~20分ほど塩ゆでし、一枚ずつはがしてドレッシングで和える。
  2. カルドンも同様につぼみが食べられる他、トウ立ちする前の葉柄を軟白し、それを食べることもできる。が、専ら観賞用に植栽されることが多いようである。
  3. 葉もハーブティーに利用できるらしい。強壮・解毒作用があるという。

余談

  1. 切り花に最適。また、花壇のアクセントにもよい。

(※データ:大阪市基準)