いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

レモングラス

イメージ

原産地

インド・スリランカ

イネ科

高さ

80~150cm

花期

9~10月(めったに咲かない)

形態

多年草

収穫期

5~10月

別名等

シンボポゴン・シトラツス(学名)/レモンソウ/檸檬草/レモンガヤ/檸檬萱/メリッサグラス/チューマナブールー


コウスイガヤ/香水萱/シトロネラ/マンナグラス(いずれもナルドゥス)

日照

4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4~10月に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥。

植え替え

4月上旬~6月上旬か、9月上旬~11月上旬。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【挿し芽】5~9月(水挿しも可能。挿し穂には、株元の固い部分を用いる)。

【株分け】4月上旬~6月上旬か、9月(一株ずつに分けても大丈夫)。

【タネまき】5~7月(あまり一般的でない)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. いくつか種類があるが、一般的なのはシトラツスである。茎葉には、爽やかなレモンの香りがある。
  2. ススキにそっくりだが、秋になっても、花穂を出すことはほとんどない。
  3. 同属のフレクスオススも同様の香りを持つ。利用法も同じ。香りはこちらの方が優れるらしい。
  4. やはり同属のウィンテリアヌスやナルドゥスも、香りが良いため、香料や精油の原料となっている。ただし、この二種類は、生葉に臭みがあるため、乾燥葉だけを利用するらしい。
  5. さらに、これまた同属のマルティニは、バラに似た香りを持ち、香料が採れる。

注意点・病害虫

  1. 熱帯植物のわりに比較的耐寒性があり、暖地なら地植えのまま冬越しできる。とはいえ、かなり傷むので、できれば室内で越冬させたい。
  2. 大型の植物で、よく根が張るので、鉢植えより地植えのほうが適する。鉢植えにするなら、10号以上の大きな鉢を用いたほうがよい。
  3. ススキと同様、葉の縁に細かいギザギザがあり、手が切れることがある。

収穫・利用

  1. トムヤムクンなどのエスニック料理に欠かせない。ハーブティーにも向く。その他、防虫剤にしたり、染料をとったりする。
  2. 晩秋~初冬になったら、越冬に備え、株元で葉を刈り取る。刈り取った葉は、乾燥保存し、冬の間に利用する。

(※データ:大阪市基準)