いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

マロウ

イメージ

原産地

ヨーロッパ南部~中部・アフリカ北西部・南西アジア

アオイ科

高さ

40~150cm

花期

5~8月

形態

多年草または二年草

収穫期

【葉】4~10月、【花】7~8月、【根】10~11月

別名等

マルバ(属名)


コモンマロウ/チージーズ/ハイマロウ/ウスベニアオイ/薄紅葵/ウスベニタチアオイ/薄紅立葵(いずれもシルベストリス)
ムスクマロウ/ジャコウアオイ/麝香葵(いずれもモスカタ)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

3月、5月、9月に、少量の固形肥料を置き肥。

【補足】多肥にすると花付きが悪くなる。

植え替え

3月上旬~5月上旬か、9月中旬~11月上旬。

【補足】移植を嫌うので、根を傷めない。

整姿

草丈がとても高いので、支柱を立てないと倒れる。花が終わったら強めに切り戻し、新枝を発生させる。

繁殖

【挿し芽】5月上旬~6月下旬。

【株分け】3月(あまり一般的でない)。

【タネまき】3月中旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

とても強い(-25℃)。

【ムスクマロウ】わりと強い(-10℃)。

解説

  1. ハーブの世界におけるマロウの仲間には、コモンマロウとムスクマロウ、マーシュマロウがある。
  2. コモンマロウは、日本に帰化しているゼニアオイときわめて近縁で、姿もそっくりである。ゼニアオイに比べると、花色が薄め。
  3. ムスクマロウは、この中では耐寒性が弱いほうで、葉にかすかな香りがある。
  4. マーシュマロウは、アルセア属の植物で、コモンマロウやムスクマロウとは別種である。こちらは、若葉を食用にしたり、根を薬用に使う。お菓子のマシュマロの語源となった植物。別ページで解説済み。

注意点・病害虫

  1. この仲間は多年草だが、寿命が短めで、数年おきにタネまきなどで更新する。
  2. どの種類も、かなりの大きさになるので、地植え向きのハーブである。鉢植えなら、最低でも10号鉢に植える。生育は、かなり速い。
  3. アオイ科植物なので、ハマキムシがよくつく。アブラムシにも注意。

収穫・利用

  1. 花は、開花した当日の早朝に摘み取り、乾燥保存する。一日花なので、必ずその日のうちに摘み取る。
  2. 花や葉をサラダなどにしたり、フェイシャルスチームに使う。マーシュマロウは、根も食用になる。また、コモンマロウの花や葉からは、染料が取れる。
  3. ハーブティーにするなら、コモンマロウの花が最適。コモンマロウのティーは、最初は青色だが、ハチミツを入れると桃色に変わることで有名。

(※データ:大阪市基準)