ミント

解説

1. とても有名なハーブ。種類が多く、香りも多彩で、好みのものが選べる。一般的なのは、ペパーミントやスペアミント、アップルミントなど。和ハッカは日本にも自生する種類で耐寒性が強く、北海道で香料用に栽培される。
2. その他、オーデコロンミント、オレンジミント、カーリーミント、グレープフルーツミント、コルシカミント、ノースミント、パイナップルミント、ブラックペパーミントなどがある。なお、ペパーミントはアップルミントとウォーターミントの交雑種で、パイナップルミントはアップルミントの斑入り品種である。
3. ほふく性のペニーロイヤルミントは観賞用の種類である。
4. 種類によって、茎がほふくするもの～まっすぐ立ち上がるものまでいろいろ。
5. また。同じ種類でも、花色や株姿に、株ごとの変異がみられる。

注意点・病害虫

1. 地植えで放任すると、勝手に広がり、収拾がつかなくなる。鉢植えも、すぐ根詰まりするので、毎年植え替える。
2. 異なる種類同士を一緒に育てていると、いつのまにか交雑種ができる。そのため、特定の種類を殖やしたい場合は、タネまきではなく、株分けか挿し芽などで殖やす。
3. ハダニがよく発生するので、葉裏にも水をかけて洗い流す。その他、アブラムシやヨトウムシも付きやすい。

収穫・利用

1. 葉を料理やお菓子の香り付けにしたり、ハーブティーにする。
2. ペニーロイヤルミントには毒性があるとされており、食用には使わない。

余談

1. 北アメリカ原産のマウンテンミントは、正確にはミントの仲間ではないが、同様に使える。
2. オーストラリア原産の常緑低木であるミントブッシュ(プロスタンセラ)もミントではない。こちらはもっぱら観賞用。
3. ミントの仲間は、犬猫にとって有害である。ペットがいる場合、食べたりしないよう気を配る。

各種の和名・異名

1. ウォーターミント(アクアティカ)
2. アルベンシス変種アグレスティス(異名)/クールミント/コーンミント/フィールドミント/ヨウシュハッカ/洋種薄荷(いずれもアルベンシス)
3. ハッカ/薄荷/和ハッカ/和薄荷/ジャパニーズミント(いずれもアルベンシス変種ピペラッセンス)
4. ゲンティリス(異名)/ジンジャーミント(いずれもグラシリス)
5. ロツンディフォリア(異名)/アップルミント/マルバハッカ/丸葉薄荷/ウーリーミント(いずれもスアベオレンス)
6. パイナップルミント/斑入りアップルミント(いずれもスアベオレンス「バリエガタ」)
7. スペアミント/グリーンミント/ミドリハッカ/緑薄荷/オランダハッカ/阿蘭陀薄荷(いずれもスピカタ)
8. スピカタ変種クリスパ(異名)/スペアミント/カルボン/オランダハッカ/阿蘭陀薄荷/チリメンハッカ/縮緬薄荷/カーリースペアミント(いずれもスピカタ「クリスパ」)
9. イエルバ・ブエナ/キューバミント(いずれもネモロサ)(※交配種)
10. ペパーミント/セイヨウハッカ/西洋薄荷/コショウハッカ/胡椒薄荷(いずれもピペリタ)(※交配種)
11. ブラックペパーミント(ピペリタ「クリスパ」)
12. レモンミント/オーデコロンミント(いずれもピペリタ「シトラタ」)
13. ブラックペパーミント(ピペリタ「ブラックペパーミント」)
14. オレンジミント(ピペリタ品種シトラタ「オレンジ」)
15. ペニーロイヤルミント/メグサハッカ(いずれもプレギウム)
16. コルシカ(異名)/コルシカミント/コルシカンミント(いずれもルキアニー)
17. ホースミント/ケハッカ/毛薄荷/ナガバハッカ/長葉薄荷(いずれもロンギフォリア)