いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

モナルダ

イメージ

原産地

北アメリカ東部

シソ科

高さ

50~100cm

花期

6~10月(種類による)

形態

多年草

収穫期

4~10月

別名等

モナルダ・ディディマ(学名)/ベルガモット/ビーバーム/タイマツバナ/松明花/オスウィーゴティー/ヤグルマカッコウ


レモンベルガモット(シトリオドラ)
ワイルドベルガモット/ヤグルマハッカ/矢車薄荷(いずれもフィスツロサ)

日照

戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光)。

【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

3~5月と、9~10月に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

【補足】やや肥料を好む。多肥にするのではなく、春秋の生育期間中、じわじわ肥料が効き続けている状態がよい。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月下旬~11月中旬。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

生育中に摘芯すると、開花しないことがある。花後、全体を1/3くらいに切り戻す。

繁殖

【挿し芽】4月下旬~6月下旬か、9月上旬~10月中旬。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月下旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

強い(-20℃)。

解説

  1. 茎葉の香りが、ベルガモットオレンジ(柑橘類の一種)に似るというので、「ベルガモット」とも呼ばれる。
  2. いくつか種類があるが、「タイマツバナ」と呼ばれるディディマが代表種。花色は真紅のほか、白~桃色がある。
  3. フィスツロサは、「ワイルドベルガモット」の名で市販される。香りが強く、株姿はディディマに似るが、やや細い印象。濃桃色の花がヤグルマギクに似る。ハーブとしての利用法はディディマと同じ。
  4. シトリオドラは、葉にレモンに似た香りがあり、「レモンベルガモット」の名で知られる。ハーブティーに向く。淡紅色の花が段状に咲くのが特徴。
  5. プンクタタは観賞専用の種類である。花は黄色で、大きな白い苞が淡桃色~紅色に染まる。この苞は、花が終わっても、長期間観賞できる。

注意点・病害虫

  1. 丈夫な多年草だが、寿命はあまり長くない。植えっ放しにすると、いつの間にか消える。(特に、花後に枯れやすい。)数年おきに、株分けや挿し芽、タネまきなどで株を更新する。
  2. 病気は、うどんこ病や灰色かび病に注意。なお、ディディマの白花種は、うどんこ病に耐性があるらしい。
  3. 害虫は、コナジラミが付くことがある。

収穫・利用

  1. 花や葉を、料理の香り付けにしたり、ハーブティー、ハーブバスに用いる。

(※データ:大阪市基準)