いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ローズマリー

イメージ

原産地

地中海沿岸・南ヨーロッパ

シソ科

高さ

20~200cm(種類による)

花期

3~6月・9~12月(真夏と真冬を除き、不定期に咲く)

形態

常緑低木

収穫期

4~7月・9~10月

別名等

ロスマリヌス・オフィシナリス(学名)/マンネンロウ/マンルソウ/シーデュー


白花ローズマリー/ホワイトローズマリー(いずれもオフィシナリス変種アルビフロルス)
ラバンデュラセウス(異名)/プロストレイタス/クリーピングローズマリー(いずれもオフィシナリス「プロストラツス」)

日照

戸外の直射日光下。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

3月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。

【補足】移植を好まないので、なるべく根を切らない。地植え株の移植は難しい。

整姿

梅雨入り前に、枝を2/3~1/2程度に切り詰める。

繁殖

【挿し木】4月下旬~6月下旬か、9月中旬~10月中旬。

【タネまき】3月下旬~6月上旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

わりと強い(-5~-10℃)が、寒地では室内へ。

解説

  1. 地中海沿岸地域原産のハーブとしては珍しく、暖地でも夏に傷むことなく、容易に育てられる。株姿によって、立性種とほふく性種に分かれる。
    • 立性種…枝が上に伸び上がる。主な品種は、「ギルデッド」「トスカナブルー(タスカンブルー)」「ベネンデンブルー」「ホワイトアルバス」「マジョルカピンク」「マリンブルー」「ミスジェサップ」「レックス」など。
    • ほふく性種…枝が横に伸びて枝垂れる。主な品種は、「カプリ」「サンタバーバラ」「ダンシングウォーター」「プロストラツス」「ホタブルー」など。
  2. 立性種も、枝が長く伸びれば、重みで枝垂れてくる。なお、樹勢や耐寒性は、立性種のほうが強い傾向がある
  3. いずれの系統も、うまく枝を誘引すれば、好みの樹形にできる。トピアリーや生垣にすることも可能。
  4. 海岸に自生する植物なので、潮風に強い。

注意点・病害虫

  1. 温暖地域の植物なので、やや耐寒性に欠ける傾向がある。生死の分かれ目は-10℃くらい。
  2. タネまきもできるが、発芽率が悪く、初期生育も遅いので、苗から始めたほうが楽。どうしてもタネをまく場合は、湿らせた紙などに包み、最低でも1ヵ月、冷蔵庫に入れてからまく。その間、タネを乾かさないよう注意。

収穫・利用

  1. 肉、魚料理の香り付けにしたり、ハーブティーやハーブバス、フェイシャルスチームにしたりと、用途は幅広い。アンチエイジングに効果があるとされる。ポプリにすれば、防虫効果も期待できる。

(※データ:大阪市基準)