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素人園芸解説 -私はこう育てる-

センテッドゼラニウム

イメージ

原産地

南アフリカ・レユニオン島

フウロソウ科

高さ

30~150cm

花期

5~7月

形態

常緑半低木

収穫期

4~7月・9~10月

別名等

ペラルゴニウム(属名)/ニオイゼラニウム/ハーブゼラニウム/コウリョウゼラニウム/ニオイテンジクアオイ


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】病気のもとなので、雨に当てないほうがよい。

肥料

3月上旬~7月上旬と、9月上旬~10月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥(多肥にしない)。

植え替え

4月上旬~6月上旬か、9月上旬~10月下旬(春のほうがよい)。

【補足】できれば毎年行う。

整姿

生育期間中、伸びる枝をどんどん摘芯していくと、伸びすぎず、形良く茂る。茂りすぎると蒸れるので、梅雨入り前に、腋芽のすぐ上で切り戻す。(強く刈り込みすぎると、ショックで枯れることがある。)
枯れた下葉や花がらはまめに取り除く。

繁殖

【挿し木】4月下旬~6月下旬か、9月上旬~10月中旬(水挿しも可能)。

【タネまき】4月中旬~6月上旬か、9月上旬~10月中旬(自家採種のタネから育てた子株は、親株と同じ香りを持つとは限らない)。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

種類によるが、最低5℃を保つと安全。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. ゼラニウムと同じ仲間の植物で、ペラルゴニウム属に属する。ゼラニウムは異臭がするが、この仲間はよい香りを持ち、香料を採取する目的で栽培される。種類がとても多く、好みの香りを選べる。
  2. 代表種は、バラの香りを持つローズゼラニウムである。比較的耐寒性が強く、0℃以下になっても短時間なら耐える。この仲間としては大型で、草丈1m近くに達する。園芸品種に、葉に覆輪斑が入るものや、葉が縮んでカールするものがある。
  3. その他の種類には、アーモンド、アップル、アトミックスノーフレーク、アプリコット、クロリンダ、ココナツ、シトロン、シナモン、ジンジャー、スイートミモザ、スケルトンローズ、ストロベリー、チョコレートペパーミント(チョコレート)、ナツメグ、パイン、ピーコック、フェアエレン、ブランフォルディアヌム、ブルボン、ヘーゼルナッツ、ペパーミント、ライム、レディープリマス、レモン、などがある。
  4. レモンゼラニウムにも、葉に黄色の斑が入る品種があり、黄斑レモンゼラニウムと呼ばれる。
  5. なお、チョコレートペパーミントゼラニウム(チョコレートゼラニウム)は、ペパーミントゼラニウムの葉に、茶色の斑が入る品種である。チョコミントやチョコレートの香りがするわけではない。
  6. 種類によって、葉の形がかなり異なる。草姿にも差異があり、アップルゼラニウムやココナッツゼラニウムのように、茎葉が横に這う種類もある。
  7. 蚊よけになるという蚊蓮草(蚊連草)は、ローズゼラニウム、あるいはレモンゼラニウムの一種らしい。しかし、本当に蚊が来ないのかは疑問。室内ならともかく屋外では、大きな蚊除け効果を期待しないほうがよい。ただ、虫がセンテッドゼラニウムの香りを避けるのは事実らしい。

注意点・病害虫

  1. 冬に15℃以下の低温にあわないと花芽ができないため、越冬中も過保護にする必要はない。

収穫・利用

  1. 葉や花をポプリやリースなどに使用するのが一般的。料理の香り付けに使うこともある。ハーブバスにも。

各種の和名・異名

  1. アップルゼラニウム(オドラティッシムム)
  2. カピタツム(異名)/ローズゼラニウム/ローズセンテッドゼラニウム/スイートセンテッドゼラニウム/ブルボンゼラニウム(いずれもグラベオレンス)
  3. レモンゼラニウム/プリンスルパート(いずれもクリスプム)
  4. シナモンゼラニウム(クリスプム「シナモン」)
  5. 黄斑レモンゼラニウム(クリスプム「バリエガツム」)
  6. オレンジゼラニウム/カコロン/蚊香龍(いずれもシトロスム)
  7. オレンジゼラニウム(シトロスム「オレンジ」)
  8. パインゼラニウム/ファーンリーフゼラニウム(いずれもデンティクラツム)
  9. ペパーミントゼラニウム(トメントスム)
  10. チョコレートゼラニウム/チョコレートペパーミントゼラニウム(いずれもトメントスム「チョコレート」)
  11. ナツメグゼラニウム(フラグランス)

(※データ:大阪市基準)