サンショウ
イメージ
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原産地
日本・朝鮮半島南部
科
ミカン科
高さ
1~5m
花期
4~5月
【結実】9~10月
形態
落葉低木
収穫期
3~4月・8~10月
別名等
ザントクシルム・ピペリツム(学名)/山椒/木の芽/ハジカミ/ジャパンペッパー/ジャパニーズペッパー
アサクラサンショウ/朝倉山椒/ブドウサンショウ/葡萄山椒(いずれもピペリツム品種イネルメ)
フユザンショウ/冬山椒/フダンザンショウ/不断山椒(いずれもプラニスピヌム)
花ザンショウ(雄株)
実ザンショウ(雌株)
日照
西日を避けた戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は50%遮光したほうがよい)。
【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
肥料
2月、花後すぐ、9月に、少量の固形肥料を置き肥。
植え替え
11月中旬~3月中旬。
【補足】かなり移植を嫌うので、根を傷付けない。地植え株の移植は困難。
整姿
植え替えと同時期に剪定できるが、枯れ枝や不要な枝を切る程度にとどめる(強剪定すると枯死しやすい)。
繁殖
【挿し木】3月か、6月上旬~7月上旬(発根しにくいので、発根促進剤を用い、多めに挿す)。
【接ぎ木】3月。
【タネまき】採ってすぐにまく。(乾燥すると発芽率が悪くなるので、実がはじける直前に収穫し、中のタネを採りまきする。)
耐暑性
とても強いが、乾燥に注意。
耐寒性
とても強い(-30℃)。
解説
- 日本原産の香辛料である。雌雄異株で、雌木は秋に赤褐色の果実を付ける。果実の中には、黒いタネが入っている。
- 市販されている苗は、変種の「朝倉サンショウ」であることが多い。これは雌木の品種で、自家結実性があり、一本でも収穫できる。その他、果実がたくさん成る「ブドウサンショウ」も出回る。
- 苗のラベルに「葉ザンショウ」「花ザンショウ」とあれば、確実に雄木である。果実がならない分、雄木の方が安価。雌木品種の受粉樹に。
- 同属のフユザンショウは常緑性で、関東以西に自生する。果実はサンショウにそっくりだが、利用されることは無いようである。
注意点・病害虫
- 枝にトゲが対生(一箇所から左右対称に生える)するので、植え場所に注意する。「朝倉サンショウ」はトゲがない。
- 何の前触れもなく、突然立ち枯れることがよくある。勝手に生えた株は丈夫なのだが、人の手にかかると、やや気難しい植物。
- アゲハの幼虫に注意。
収穫・利用
- 若芽は「木の芽」と呼ばれ、古くから、春の料理の香り付けに使われてきた。未熟な果実は、佃煮や山椒粉になる。熟した果皮は香辛料や薬用に使われる。さらに、太い幹はスリコギの材料となる。
余談
- サンショウによく似たイヌサンショウは、香りが悪く、薬味として使うことはできない。トゲが互生(互い違いに生えていること)するのが特徴。こちらはサンショウとは別属の植物である。
(※データ:大阪市基準)