いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ソレル

イメージ

原産地

北半球の温帯地域

タデ科

高さ

20~100cm

花期

4~8月

形態

多年草または二年草

収穫期

4~10月

別名等

ルメックス・アセトサ(学名)/スイバ/酸葉/スイコ/スカナ/スカンポ/ソレル/ソーレル/オゼイユ/ガーデンソレル


フレンチソレル/バックラー/バックラーリーフソレル(いずれもスクタツス)
ヒメスイバ/姫酸葉(アセトセラ)
ギシギシ/羊蹄(いずれもジャポニクス)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。明るい日陰で育てたほうが、軟らかい葉を収穫できる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

【補足】水切れすると、葉が硬くなったり、小さくなったりする。

肥料

3~5月と、9~10月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月下旬か、9月下旬~11月下旬。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

花茎が伸びてきたら摘み取り、咲かせない。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月下旬~5月下旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

わりと強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

とても強い。

解説

  1. 「ソレル」とは、日本にも自生するスイバのことである。これと、ヨーロッパ原産のフレンチソレルの二種類が、ハーブとしてて利用される。属名の「ルメックス」で呼ばれることもある。雌雄異株。
  2. スイバ(酸い葉)の名の通り、全草に酸味がある。
  3. フレンチソレルは「バックラー」とも呼ばれ、名前の通り、葉が盾のような形をしている。全体的に小型で、スイバほど性質が強くない。
  4. 若い葉や茎は、淡い紅色を帯びる。雄株は、茎葉の赤みが強い。
  5. 観賞用の仲間として、葉脈が赤く色づくサンギネウスや、細長い楕円形の赤銅葉を持つフレクスオススなどがある。葉色が個性的で、寄せ植えや庭の彩りに適する。
  6. 冬は地上部が枯れ込むが、暖地では常緑である。
  7. 日本全土に見られる雑草のギシギシも同属の植物である。こちらも若い芽を食用にできる。

注意点・病害虫

  1. 初夏に花が咲くが、よい葉を収穫したければ、開花前に花茎ごと摘み取り、咲かせないほうがよい。花に観賞価値はない。
  2. やや酸性の土を好む。
  3. こぼれダネでも殖える。

収穫・利用

  1. フレンチソレル、スイバともに、若芽や葉をサラダやスープ、ソースなどに利用できる。シュウ酸を含むため、あまり生食しないほうがよい。さっとゆでて水にさらし、和え物やおひたしなどに。一度に多量に食べてはいけない。
  2. 生葉を酢に漬け込むと、ソレルビネガーができる。ドレッシングなどに。
  3. 乾燥させると風味がなくなるので、利用するのは生葉だけ。生葉や根の汁は、水虫・タムシの薬として知られる。根の煎じ液は便秘薬に。

(※データ:大阪市基準)