いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

タラノキ

イメージ

原産地

日本(沖縄除く)・中国・アジア東北部~東シベリア

ウコギ科

高さ

2~6m

花期

7~9月

形態

落葉低木~小高木

収穫期

4~6月

別名等

アラリア・エラタ(学名)/タラ/愡木/トゲウド/トゲダラ/タランボ/タランボウ/アンジェリカツリー/ジャパニーズアンジェリカツリー


キフクリンタラノキ/黄覆輪愡木(エラタ品種オーレオバリエガタ)
トゲナシタラ/トゲナシタラノキ/棘無愡木/メダラ/メタラノキ/女愡木(いずれもエラタ変種キャネッセンス)
エラタ品種アルボマルギナタ(異名)/シロフクリンタラノキ/白覆輪愡木(いずれもエラタ品種バリエガタ)

日照

戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

3月と、6月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

12月上旬~3月下旬。

整姿

植え替えと同時期に剪定できるが、よほどの場合を除き、切らないほうがよい。剪定に弱いので、切り口には必ず癒合剤を塗る。
幼木のうちは雑草に巻かれやすいため、きちんと除草する。

繁殖

【挿し木】2~3月か、6月上旬~7月上旬(春のほうがよい)。

【根伏せ】3月(太い根を15cmほどカットして植え付け、芽を出させる)。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い(-20~-30℃)。

解説

  1. 山菜の王様「タラの芽」は、この木の若芽である。
  2. 幹や枝、葉までトゲだらけで危険だが、園芸店などで売られているのは、トゲの少ない変種「メタラノキ(トゲナシタラノキ)」である。ただし、トゲが全く無いわけではない。
  3. 夏にクリーム色の小花をたくさん咲かせ、秋に黒い果実を付ける。

注意点・病害虫

  1. あまり分枝しないうえ、芽数自体が少なく、しかも、伸長後二年以上経った部分からは芽吹かない。(芽が付くのは、萌芽後一年以内の新梢のみ。)その性質上、伸びる芽を次々に収穫すると、あっけなく木が枯れる。近年は、乱獲のために、野生の木が急激に減っているという。
  2. タネを採って殖やすこともできるが、挿し木や根伏せが容易で、こちらのほうが早い。
  3. 苗から始めた場合、植え付け後、丸2年くらいそのまま育てて、ある程度、木が大きくなってから収穫する。
  4. 立枯病で突然枯れることがある。

収穫・利用

  1. 芽を根こそぎ摘み採るのではなく、開きかけた若葉を数枚、付け根から折り採れば、木へのダメージを軽減できる。
  2. 摘んだ若芽は、そのまま火であぶって食べるか、天ぷらや和えもの、おひたしなどに。
  3. 樹皮や根皮を干して細かく刻んだものは、糖尿病の薬になるらしい。

(※データ:大阪市基準)