いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ホワイトレースフラワー

イメージ

原産地

地中海沿岸・西アジア

セリ科

高さ

80~150cm

花期

3~7月

形態

一年草

別名等

アミ・マジュス(学名)/アミ/ドクゼリモドキ/レースフラワー/レディースレース/フォールスビショップズウィード

日照

10月上旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

秋の元肥の他、3~5月に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥。

【補足】あまり多肥にすると、草丈ばかり高くなる。

植え付け

3月上旬~4月上旬か、10月上旬~11月中旬(秋のほうがよい)。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根を切らない。

整姿

草丈が高く、支柱を立てないと倒れる。

繁殖

【タネまき】3月か、9月中旬~10月下旬(秋のほうがよい)。

耐暑性

弱い。

耐寒性

わりと強いが、寒地では防寒する。

解説

  1. たくさんの白い小花が集まって傘状に咲き、名前の通り、繊細なレースのような雰囲気をかもし出す。かなりの草丈があり、豪華に咲くので、数株まとめて花壇の後方などに植えると見映えがする。

注意点・病害虫

  1. 本来は多年草で、涼しい地域なら夏越しし、秋にも咲くらしい。
  2. 別名「ドクゼリモドキ」から推測できる通り、いちおう有毒植物である。汁液が皮膚に付いた状態で紫外線に当たると、皮膚炎を起こす。皮膚の白斑の治療薬として使われるらしい。なお、ドクゼリとは違い、口にしても死ぬことはない。

余談

  1. 水あげがよく、切り花に最適。しかし、細かい花粉と花弁をまき散らすのが欠点。
  2. よく似たピンクレースフラワーは、同じセリ科でも、別属(ピンピネラ属)の植物である。ヨーロッパ~東コーカサス原産の多年草。耐寒性がある(-30℃)半面、耐暑性は強くない。秋にタネまき、株分けで殖やす。
  3. ドクゼリ(学名…シクタ・ビロサ)は、日本三大有毒植物の一つに数えられる、極めて危険な毒草である。ホワイトレースフラワーは、ドクゼリとは別属の植物であるが、草姿が似るため、「ドクゼリモドキ」の別名が付いている。

(※データ:大阪市基準)