いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アンドロサセ

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原産地

ヨーロッパの北極海沿岸地域

サクラソウ科

高さ

3~30cm(種類による)

花期

3~6月(種類による)

形態

多年草または一~二年草

別名等

アンドロサセ・セプテントリオナリス(学名)/アンドロサケ/ミヤマカスミソウ/ロックジャスミン


インブリカタ(ヴァンデリーの異名)
レーマニアナ(異名)/トチナイソウ/栃内草/チシマコザクラ/千島小桜(いずれもカマエジャスメ)
ツルハナガタ(サルメントサ)
トキワハナガタ(センペルビボイデス)

日照

9月中旬~6月上旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

【補足】過湿にも乾燥にも弱い。葉に水をかけたり、雨に当てたりすると腐りやすい。

肥料

秋の元肥の他、4~5月に、二週間に一度、1500~2000倍以上に薄めた、ごく薄い液肥を施す(多肥は危険)。

植え付け

2月上旬~3月中旬か、9月下旬~12月上旬(秋のほうがよい)。

整姿

蒸れるもとなので、枯れた下葉はまめに取り除く。

繁殖

【タネまき】9月中旬~10月下旬。

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

とても強い。

解説

  1. アンドロサセの仲間は、主に、ヨーロッパの山岳地帯に自生する。ここで取り上げているのは、セプテントリオナリスの園芸品種「スターダスト」である。カスミソウのように白い小さな花をたくさん咲かせる種類で、この仲間では、最も一般的。ヨーロッパの北極海沿岸地域原産のため、耐暑性が無く、一年草として扱う。
  2. その他の仲間に、サルメントサやセンペルビボイデスなどがある。また、北海道~東北の高山帯に自生するトチナイソウも同じ仲間である。いずれも高温に弱く、暖地では、まず夏越しできない。

注意点・病害虫

  1. 多年草として育てる場合は、水はけのよい山野草専用土を使い、断熱鉢など、土の温度が上がりにくい特殊な鉢に植える。梅雨明け後は遮光して、風通しに気を配り、1~2年に一度植え替える。うまく育てば、株分けでも殖やせる。
  2. 雨に当てないほうがよく、地植えに適さない。ただ、本来、高地の岩山に自生する植物なので、寒地のロックガーデンには向く。
  3. 葉に水をかけると、地際から腐りやすいので、水やりは、葉を持ち上げて、土に直接行う。
  4. タネまきは、夏の暑さが和らいだら、すぐに行う。暑さに弱いため、暖地では10~11月にまいたほうが育てやすいが、それだと生育期間が若干短くなるため、春の花が貧弱になる傾向が見られる。9月中にまけば、たくさんの花茎が立ち上がってよく分枝し、かなり豪華に咲く。
  5. とはいえ、花期が結構長い植物なので、(春に観賞するのではなく、)初夏の花だと割り切れば、少しくらいタネまきが遅れても問題ない。

(※データ:大阪市基準)