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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アスペルラ

イメージ

原産地

コーカサス・西アジア・シリア・イラン・イラク

アカネ科

高さ

15~40cm

花期

4~6月・9~10月

形態

一年草

別名等

アスペルラ・オリエンタリス(学名)/タマクルマバソウ/玉車葉草/オリエンタルウッドラフ


ガリウム・オドラツム(異名)/クルマバソウ/車葉草/ウッドラフ/スイートウッドラフ(いずれもオドラタ)

日照

10月上旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。

【補足】耐陰性も少しあるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

【補足】花や葉に水をかけない。越冬中の過湿を特に嫌う。

肥料

秋の元肥の他、3~4月に、7~10日に一度の液肥(多肥は危険)。

植え付け

3月上旬~4月上旬か、10月上旬~11月中旬(秋のほうがよい)。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】3月上旬~5月上旬か、9月下旬~10月下旬。(秋のほうがよい。発芽率が悪いので多めにまく。暖地で春まきすると、開花前に暑さで枯れることがある。)

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

強いが、防寒する。

解説

  1. 出回っているのは、花に芳香を持つオリエンタリスという種類。「玉車葉草」の別名の通り、8枚の細い葉を車輪状に付ける。
  2. 株元でよく分枝し、地面を這うように茂る。花色は淡紫色で、茎の先端に、たくさんかたまって咲く。
  3. 同じアスペルラの仲間に、アフィニスや、グッソネイ、ニティダ、ボイッシエリなどがある。いずれも極矮性で、コケのような草姿をしている。洋種山野草として扱われる。株分けで殖やす。

注意点・病害虫

  1. 多肥や過湿にとても弱い。日当たりのよいやせ地やロックガーデンなどで、放任気味に育てる。
  2. 石灰分を好むので、植え付け前に土に施しておく。また、やや砂質の土でよく育つ。

余談

  1. オリエンタリスは、料理の香り付けや、ポプリなどに使われることがある。
  2. 近縁種のクルマバソウは、現在は別属に移され、学名「ガリウム・オドラツム」となっているらしい。「スイートウッドラフ」とも呼ばれ、ハーブティーやハーブピローなどに使われる。こちらは強い直射日光や暑さに弱い。日本の寒冷地にも自生している。

(※データ:大阪市基準)