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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アスター

イメージ

原産地

中国東北部・朝鮮半島北部・西チベット

キク科

高さ

15~80cm(種類による)

花期

6~9月

形態

一年草

別名等

カリステフス・シネンシス(学名)/エゾギク/蝦夷菊/サツマギク/チャイナアスター/チャイニーズアスター

日照

4月上旬~7月下旬(または9月上旬~6月下旬)の生育期は、戸外の直射日光下。(酷暑期は西日を避ける。越冬中は霜除けする。)

【補足】春まき、秋まきともに可能なため、生育期間も二通りある。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

【補足】雨に当てないほうがよい。過湿になると立枯病が出やすい。

肥料

生育期に、固形肥料の置き肥、または7~10日に一度の液肥。

植え付け

3月上旬~5月上旬か、9月下旬~10月下旬。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

咲き終わった花は、いつまでも付いているので、まめに取り除く。

繁殖

【タネまき】3月下旬~5月中旬か、9月中旬~11月上旬。

耐暑性

わりと強いが、立枯病が出やすい。

耐寒性

わりと強いが、防寒する。

解説

  1. かつて、仏前に供える盆花としてよく使われた。「アスター」は旧属名で、現在はカリステフス属に属する。なお、「宿根アスター」と呼ばれる多年草(こちらはアスター属)とは、全くの別種である。
  2. 一本の茎が立ち上がり、上部が分枝する系統と、株元でよく分枝する系統に分かれる。品種改良が大変進んでおり、花型や花色は、きわめて豊富である。
  3. 草丈は、高性種~矮性種まである。晩春に定植すると、高性種でも低い草丈で咲く。
  4. きわめて園芸品種が多い。よく知られているのは、切り花用で八重咲きの「松本」系である。この系統は、アスターの大敵であるフザリウム立枯病に対して抵抗性があり、作りやすい。

注意点・病害虫

  1. 一般には春まき一年草として扱うが、暖地では秋まきも可能。なお、タネの寿命が約一年と短いので、古いタネを買わないよう注意。
  2. ややアルカリ性の土を好む。
  3. 連作に大変弱いことで有名。(上記のフザリウム立枯病が頻発するため。)一度でもアスターを植えた土には、5~6年(一説に8~10年)は植え付けできない。前作の植物がアスターでなかったとしても、キク科の植物が植わっていたなら、その跡の土には植えないほうがよい。
  4. 立枯病の他、斑点病、さび病、根腐病、ウイルス病など、病気が多いのが困りもの。また、アブラムシ、ウリハムシ、ヨトウムシなどの害虫もよく付く。

余談

  1. 水あげがよく、切り花に最適。傷みやすい下葉を取り除いてから生けたい。

(※データ:大阪市基準)