ケノポジウム
イメージ
原産地
ヨーロッパ南部・アフリカ北西部・南アジア
科
アカザ科
高さ
10~60cm
花期
【結実】5~7月
形態
一年草
別名等
ケノポディウム・フォリオスム(学名)/ストロベリースティック/ケノポジューム
シロザ/シロアカザ/白藜(いずれもアルブム)
アカザ/藜(アルブム変種セントロルブルム)
キヌア(クイノア)
ウラジロアカザ/裏白藜(グラウクム)
コアカザ/小藜(フィシフォリウム)
日照
9月下旬~7月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。(酷暑期は西日を避ける。越冬中は霜除けする。)
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
肥料
秋の元肥の他、3~6月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
植え付け
4月か、9月下旬~10月下旬(秋のほうがよい)。
【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。
整姿
特に無し。
繁殖
【タネまき】3月下旬~4月中旬か、9月上旬~10月下旬。(秋のほうがよい。発芽適温が20℃前後と比較的高いので、まき時に注意。)
耐暑性
弱い。
耐寒性
最低0℃を保つとよい。
解説
- 代表種は、「ストロベリースティック」の名で出回るフォリオスムである。花は地味で観賞価値は無いが、花後、イチゴに似た赤い果実ができる。が、イチゴのような食味を期待してはいけない。
- 茎の上部は全く枝分かれしないが、株元ではよく分枝する。そのため、たった一株でも、結構ボリュームがある。
- 雑草のウラジロアカザやコアカザも、ケノポジウム属に属する帰化植物である。ウラジロアカザは茎がほふくし、夏~秋頃に、地味な黄緑色の小花を穂状に咲かせる。コアカザは茎が直立し、夏頃に、地味な花穂を出す。
- その他、健康穀物のキノアや、植物ウイルスの診断に使われるアマランティカラーなども、同属の植物らしい。
注意点・病害虫
- 暖地では、秋にタネをまき、防寒しながら越冬させ、晩春~初夏に観賞する。春まきもできるが、開花前に暑さが来て、ろくに育たないまま枯れる可能性が高い。夏が涼しい寒地なら、春にタネをまけば、長期間観賞できるらしい。
- 短日植物らしい。
- たくさん結実させるには、二株以上を用意したほうがよい。
- 酸性土を嫌う。土に石灰を散布しておくのを忘れない。
余談
- この仲間は、雑穀のキヌアや、雑草のアカザやシロザなど、食用になる種類が多い。この「ストロベリースティック」も、葉と果実を食べることができる。しかし美味しくないため、普通は観賞専用として育てる。
(※データ:大阪市基準)