ジュズダマ
イメージ
原産地
インドシナ・インドネシア・熱帯アジア
科
イネ科
高さ
80~100cm
花期
7~11月
【結実】10~12月
形態
春まき一年草または多年草
別名等
コイックス・ラクリマ-ヨビ(学名)/数珠玉
日照
4月上旬~11月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
【補足】本来は湿った場所を好むが、乾燥にも耐える。
肥料
4~6月に、少量の固形肥料を置き肥。
【補足】地植えなら、特に施肥の必要はない。
植え付け
4月上旬~5月上旬。
【補足】植え替えを好まないようで、根を切ると枯れやすい。
整姿
不要な株は早めに間引く。
繁殖
【タネまき】3月下旬~4月下旬。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
やや弱く、暖地以外では室内へ。
解説
- 古い時代に熱帯アジアから帰化した植物とされ、日本では関東以西に広く定着している。非常に堅い果実が、数珠のように連なって実り、さらに、果実で数珠が作れることから、この名がある。
- 本来は湿地性の植物だが、乾燥にも強い。
- 雫のような形をした堅い果実は、正しくは「苞鞘」といい、この中にタネが入っている。苞鞘が淡褐色~黒褐色・灰色などに色付き、ツヤが出れば、タネが熟した証拠。白い苞鞘は、タネが熟さなかった「しいな」である。
- これの変種が、かの有名なハトムギである。ハトムギの葉鞘は、ジュズダマより若干色が薄く、柔らかいので、中のタネを取り出しやすい。ハトムギのタネは「ヨクイニン」という生薬名で知られ、健康茶として、あまりにもなじみ深い。なお、ジュズダマのタネは、普通は食用にしない。
注意点・病害虫
- 冬になると茎葉が枯れるが、多年草なので、寒地でない限り、地下の根が生き残り、翌春に芽吹く。こぼれダネでもよく殖える。
余談
- 堅い果実は、お手玉の中身にも使われる。
- タネの粉末を煎じたものを、利尿や消炎、むくみなどに用いるらしい。
- ハトムギ茶は、天日乾燥させたハトムギの果実(※ジュズダマの果実では作れない)を、苞鞘付きのまま、焙煎して作る。なお、雑穀御飯にするなどの目的で、中のタネを取り出したい場合は、すり鉢とすりこぎを使って苞鞘を割ってから、手で取り除く。
(※データ:大阪市基準)