コスモス
イメージ
原産地
メキシコの高原地帯
科
キク科
高さ
30~200cm(種類による)
花期
6~11月(種類による)
形態
春まき一年草
別名等
コスモス・ビピンナツス(学名)/アキザクラ/秋桜/コモンコスモス/オオハルシャギク/大春車菊
日照
4月下旬~11月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
肥料
春の元肥の他、6~10月に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥(多肥は嫌う)。
【補足】地植えなら、元肥のみでも差し支えない。
植え付け
4月中旬~8月上旬。
整姿
草丈抑制と摘芯をかねた切り戻しは、本葉4~6枚のときに行う。(7月中旬までに終わらせる。)高性種は支柱を立てる。タネができると開花が鈍るので、花がらはこまめに摘み取る。
繁殖
【タネまき】4月中旬~8月下旬(秋咲き種は、遅まきするほど、低い草丈で咲く)。
【挿し芽】5月上旬~8月上旬。
耐暑性
わりと強い。
耐寒性
弱い。
解説
- 「秋桜」の和名通り、本来、秋咲きの短日植物だが、最近は、日長に関係なく、初夏から咲き始める早咲き種がよく出回っている。
- 花色は豊富で、花弁の縁だけが違う色になる覆輪(ピコティー)種も人気がある。また、八重咲き種や半八重咲き種、「シーシェル」のような筒咲き種(花弁が筒状)もあって飽きない。
- 秋になり、気温が下がってくると、花色がより鮮やかに発色する。
- 秋咲き種は、完全な短日植物なので、夜間に光が当たる場所で栽培しない。早咲き種よりも草丈が高くなる品種が多い。
- 名前と雰囲気の似たキバナコスモスは、タネまき後2ヵ月程度で咲き始める、夏花壇の定番。また、最近人気のチョコレートコスモスは、半耐寒性の宿根草。いずれもコスモスと同属の植物で、別ページで解説済み。
注意点・病害虫
- 荒地でも育つほど丈夫なので、あまり過保護にしない。多湿、多肥、日光不足を極度に嫌う。
- やや高山性のため、夏の暑さを嫌う。
- タネまきをずらすと、開花期もずれていく。そのため、暖地では9月上旬頃までタネまきが可能。遅まきすれば、晩秋に、とても小さな草丈で咲く。
- 二株以上育てていると、花後にタネが採れる。(自家結実しにくいらしい。)一度育てると、こぼれダネで翌年も生えてくる。
- こぼれダネで勝手に生えた株は、しばしば下葉から枯れ上がったり、害虫の被害で葉や花が汚くなったりする。丈夫な植物とはいえ、美しい姿で咲かせるには、それなりに薬剤散布が必要となる。
- 風通しが悪いと、うどんこ病が出やすい。
- 花枯炭疽病にかかると、花弁に水浸状の小斑点ができ、次第に拡大して、淡褐色~灰褐色の病斑を形成する。白系の花では濃色の病斑が、濃色系の花では退色したような病斑ができる。被害花は変形することが多い。殺菌剤を散布する。
- 萎黄病にかかると、細い枝がホウキ状に密生し、生育が悪くなる。ファイトプラズマ(植物病原微生物)による病気で、治療法がないため、抜き取り処分する。なお、同名の病気がハクサイなどにも存在するが、それとは無関係。
- 害虫は、アブラムシやスリップス(アザミウマ)、ハダニなどに注意する。
余談
- 切り花にできるが、水を下げやすい。
(※データ:大阪市基準)