いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

チェイランサス

イメージ

原産地

ヨーロッパ南部

アブラナ科

高さ

15~80cm(種類による)

花期

3~6月

形態

一~二年草または多年草

別名等

ケイランツス・ケイリ(学名)/エリシムム・ケイリ(異名)/チェイリ/ウォールフラワー/ニオイアラセイトウ/エゾスズシロ


シベリアンウォールフラワー(アリオニー)
プミルム(ヘルベティクムの異名)

日照

9月上旬~6月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。(酷暑期は西日を避ける。越冬中は霜除けする。)

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

【補足】病気が出るので、なるべく雨に当てない。

肥料

秋の元肥の他、2~4月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

2月下旬~3月下旬か、10月上旬~11月中旬(秋のほうがよい)。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

高性種は支柱を立てる。

繁殖

【タネまき】8月下旬~9月下旬(高温期にまくと管理が難しい)。

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

わりと強いが、霜除けする。

解説

  1. ヨーロッパの古城の城壁に生えるため、「ウォールフラワー」の名で知られる。草姿・性質ともに、ストックに似るが、より寒さに強い。
  2. 一般的なのは、原種のケイリ(チェイリ)から改良された園芸品種群である。花色がとても豊富で、一重咲き~八重咲きがある。きわめて多花性で、花には芳香がある。葉に斑が入る品種もある。

注意点・病害虫

  1. 本来は、短命な多年草、または二年草だが、耐暑性が弱く、開花後に枯れやすいため、秋まき一年草として扱うことが多い。
  2. 9月までにタネをまかないと、翌春の開花期に間に合わない。しかし、耐暑性の弱い植物なので、タネまきから始めると、何かと苦労が伴う。苗から始めたほうが楽。
  3. ややアルカリ性の土を好む。
  4. アブラナ科植物なので、アブラムシやヨトウムシなどの被害をよく受ける。スミチオンを使うと薬害が出る可能性があるので、それ以外の殺虫剤を用いる。

(※データ:大阪市基準)