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素人園芸解説 -私はこう育てる-

フォックスフェイス

イメージ

原産地

北アメリカのバージニア州・テキサス州・熱帯アメリカ

ナス科

高さ

1~3m

花期

6~9月

【結実】9~12月

形態

春まき一年草または常緑小低木

別名等

ソラヌム・マモスム(学名)/ツノナス/カナリアナス/キツネナス/観賞用ナス/トゲナシツノナス/フォックスフェース/ニップルフルーツ/ティティーフルーツ/カウズアダー/アップル・オブ・ソドム

日照

5月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

5~10月に、固形肥料の置き肥。

【補足】多肥を好み、肥料切れさせると結実が見られない。

植え付け

5月上旬~7月上旬。

整姿

地温が低いと生育が遅いので、株元をマルチングする。果実がなり始めたら摘芯し、養分を果実に集中させる。

繁殖

【タネまき】4月下旬~5月下旬。(発芽適温が25℃と高いので早まきしない。可能ならタネまき床を加温し、3月頃に早まきする。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つとよい。

解説

  1. 「フォックスフェイス」の和名の通り、カナリアやキツネを連想させる、面白い形をした黄色い果実をたくさん付ける。なお、この和名は和製英語である。
  2. クリーム色の卵形果実を付けるタマゴナスや、ミニトマトのような果実を付けるアカナス(ヒラナス)なども同属の植物である。育て方も同じ。

注意点・病害虫

  1. 本来は常緑の小低木だが、寒さに弱く、日本では一年草扱いされる。暖かい室内なら冬越し可能。冬越しした株は、翌年以降大きく育ち、さらにたくさんの果実を付ける。
  2. 基本的に短日植物なので、本格的に観賞できるのは秋になってから。寒くなったら切り花にし、室内に飾るのもよい。
  3. タネから簡単に育てられるが、高温発芽種子であるため、まき時が遅くなりがち。その結果、生育期間が短くなり、秋までに大株に育たず、開花結実が見られないことがある。その場合は室内で越冬させ、翌年に期待する。そうした事態を避けるには、早春に、室内で加温しながらタネまきすれば確実。
  4. やや着果率が悪いので、たくさん果実を成らせたければ、花が咲いたら早めに「トマトトーン」などの着果促進剤を散布する。
  5. かなり大きく育つので、鉢植えにする場合は、10号くらいの大鉢を使う。
  6. ナス科植物なので、連作は禁止。
  7. 害虫は、タバコガやハダニ、アザミウマ、オンシツコナジラミ、テントウムシダマシ、アブラムシが発生する。
  8. 果実は有毒で、食用にならない。

余談

  1. 秋~冬の切り花としておなじみ。茎にトゲが少ないので、扱いやすい。市販の切り枝の葉は全て切られているが、自分で育てれば、葉と果実を同時に見ることができる。

(※データ:大阪市基準)