ハボタン
イメージ

原産地
ヨーロッパ西部
科
アブラナ科
高さ
10~100cm
花期
4~5月
【観賞期】11~3月
形態
一年草または多年草
別名等
ブラッシカ・オレラセア変種アセファラ(学名)/葉牡丹/ボタンナ/牡丹菜/オランダナ/フラワリングケール/オーナメンタルケール/デコラティブケール/デコラティブキャベッジ
日照
戸外の直射日光下。(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい。越冬中は霜除けする。)
水やり
土の表面が乾けば与える。
【補足】水切れを嫌うが、過湿になると徒長しやすい。葉の間に水がたまると、そこから腐ることがある。
肥料
花後すぐ~9月に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
【補足】窒素(N)は控えめに。10月以降も肥料が効いていると、葉の発色が遅れ、色も悪くなる。一年草扱いする場合は元肥のみでよい。
植え付け
花後すぐ~6月下旬(一年草扱いする場合は、11~12月に植え付ける)。
【補足】植え替えを嫌うので、なるべく根を切らない。
整姿
病気のもとなので、枯れた下葉はまめに摘み取る。下葉が落ち、茎が伸び上がった苗は、伸びた茎が土に埋まるように深植えする。
花後すぐ、花の咲いた部分を付け根まで切り戻し、新枝を出させる。(一年草扱いする場合は、花後に抜き取るので、切り戻す必要はない。)
繁殖
【タネまき】7月中旬~8月中旬。
【挿し芽】9月中旬~10月中旬(発根促進剤を使うとよい)。
耐暑性
わりと強い。
耐寒性
-5℃まで耐えるが、葉が傷むので最低0℃を保つ。
【補足】高温にあわせない。
解説
- 青汁で有名なケールの仲間である。江戸時代に、食用としてヨーロッパから導入されたらしいが、どういうわけか、観賞用の植物として改良が進んだ。園芸品種が多く、冬花壇の定番。
- 葉の形状により、下期のような系統に分かれる。
- 丸葉系…「東京丸葉系」ともいう。葉は丸く、平らである。江戸時代に作出。
- ちりめん系…「名古屋ちりめん系」ともいう。葉の縁が強く波打ち、フリル状となる。明治時代に作出。
- 半丸葉系…「大阪丸葉系」ともいう。丸葉系とちりめん系の中間型で、葉が丸く、葉の縁が少し波打つ。戦後に作出。
- サンゴ系…「切れ葉系」「クジャク系」ともいう。葉に深い切れ込みが入り、上記三系統とはかなり趣が異なる。品種によって、切れ込みの深さはさまざま。最も新しい系統。
- ちりめん系は、やや耐寒性に欠け、特に、葉が白い種類は凍害が出やすいので注意する。丸葉系とサンゴ系は耐寒性が強く丈夫。(サンゴ系は特に耐寒性が強い。)半丸葉系は、ちりめん系と丸葉系の中間的な性質を持つ。
- 以前は、直径30cm以上もある大型の品種が主流だったが、最近は、手のひらサイズのミニ系品種に人気がある。なお、切り花専用の品種は、茎が長く伸び上がる。
注意点・病害虫
- 一年草扱いが一般的だが、本来は、短命な多年草である。耐暑性は比較的強く、暖地でも夏越しは容易。夏越しした株は低木状となり、よく分枝して、かなりの大きさに育つ。秋になると、それぞれの枝の先端に小さな葉牡丹ができ、色付く。(いわゆる「踊りハボタン」である。)
- 年末年始に観賞するには、真夏にタネをまかないと間に合わない。しかし、暑い時期のタネまきは、病虫害を受けやすく、立枯病もよく発生する。9月まくと育てやすいが、観賞できるのは翌年の冬になる。苗から始めたほうが楽。
- 小さな鉢で育てると小さな株に、大鉢や地植えで育てると大きな株になる傾向がある。矮化剤を使えば簡単に形よく仕上げることができるため、市販品はたいてい、矮化剤処理されている。
- 自家結実しにくい性質らしい。二株以上育てていると、花後によくタネができる。
- アブラナ科植物なので、アオムシ、アブラムシ、コナジラミ、ヨトウムシなどがよく付く。スミチオンを使うと薬害が出るので、それ以外の殺虫剤を用いる。
余談
- 茎が長く伸び上がったものが切り花として出回る。春に咲く黄色い花も、菜の花のように切り花にできる。
(※データ:大阪市基準)