いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

イベリス

イメージ

原産地

ヨーロッパ中部~南部・北アフリカ・西南アジア

アブラナ科

高さ

10~50cm(種類による)

花期

3~6月

形態

一年草または常緑半低木

別名等

マガリバナ/キャンディタフト


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

9月中旬~6月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

秋の元肥の他、3~6月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】地植えなら元肥のみで足りる。

植え付け

3月上旬~4月上旬か、10月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根を切らない。

整姿

花がらは、こまめに摘み取る。

繁殖

【タネまき】3月中旬~4月上旬か、9月中旬~10月下旬(秋のほうがよい)。

【挿し芽】4月下旬~7月上旬(センペルヴィレンスのみ可能)。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

わりと強い(-10℃)が、防寒する。

解説

  1. イベリスの仲間は、固まって咲く花の様子が砂糖菓子を連想させるため、「キャンディタフト」と総称される。しかし、この名は本来、原種アマラだけを指す名前だったらしい。
  2. いくつか種類があるが、アマラやウンベラタ、センペルヴィレンスなどがよく出回る。いずれも草丈が低く、こんもりと形よく茂る。にぎやかに咲く花には芳香がある。
  3. アマラやセンペルヴィレンスは白花種しかないが、ウンベラタには桃花や紅色花を咲かせる品種もある。
  4. センペルヴィレンスは、「宿根イベリス」「トキワナズナ」の別名からわかるように、常緑の半低木である。真夏は遮光し、できるだけ涼しく過ごさせる。なお、センペルヴィレンス以外の種類は夏の蒸れにかなり弱く、半耐寒性の秋まき一年草として扱う。

注意点・病害虫

  1. 酸性土を嫌うので、石灰を施してから植える。中性~微アルカリ性の土でよく育つ。
  2. たまにアブラムシが付く。スミチオンを使うと薬害が出やすいので、他の殺虫剤を使う。

各種の和名・異名

  1. キャンディタフト(アマラ)
  2. コモンキャンディタフト/グローブキャンディタフト(いずれもウンベラタ)
  3. ニオイナズナ/匂薺(オドラタ)
  4. ジブラルタルキャンディタフト(ジブラルタリカ)
  5. コンムタタ(異名)/トキワナズナ/常磐薺/宿根イベリス/ブライダルブーケ/エンジェルベール(いずれもセンペルヴィレンス)

(※データ:大阪市基準)