ケイトウ
イメージ
原産地
熱帯アジア・インド
科
ヒユ科
高さ
10~100cm(種類による)
花期
5~11月
形態
春まき一年草
別名等
セロシア(属名)/鶏頭/カラアイ/韓藍
ノゲイトウ/野鶏頭/レッドフォックス/アレンジメントセロシア(いずれもアルゲンテア変種アルゲンテア)
アルゲンテア変種クリスタタ(異名)/トサカケイトウ/鶏冠鶏頭/コックコーム(いずれもクリスタタ)
アルゲンテア変種プルモサ(異名)/ウモウケイトウ/羽毛鶏頭/フサケイトウ/房鶏頭(いずれもプルモサ)
ヒモゲイトウ/紐鶏頭(アマランサス・コーダツス)
日照
5月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
【補足】多湿になると、病気が出て枯れやすい。
肥料
5~9月に、月に一度の液肥(多肥は禁物)。
【補足】高性種は肥料を控えめにし、矮性種はやや多めに施す。病気が出やすいので窒素(N)は控えめに。地植えなら、長期間肥効の続く元肥を施せば、追肥は不要。
植え付け
5月上旬~8月上旬。
【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢は崩さない。
整姿
高性種は支柱を立てる。花色が悪くなってきたら、花冠を切り取る。
繁殖
【タネまき】5月上旬~7月上旬。(嫌光性のため、必ず覆土する。発芽適温が25℃前後と高いので早まきしない。遅まきすると、秋によい花が咲く。)
【挿し芽】5月上旬~10月上旬。(多年草種のみ可能。挿し穂には、花芽のない若い茎を用いる。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低13℃を保つ。
解説
- 古くから栽培されている、なじみ深い花である。種類によって、花冠の形や草丈などが、かなり異なる。草丈が高く切り花に向く高性種のほか、鉢植え向きの矮性種もある。
- 花冠の形によって、下記のように分類される。
- トサカケイトウ(クリスタタ・グループ)…全体がニワトリのトサカに似た形。
- クルメケイトウ(クルメ・グループ)…トサカケイトウに似るが、全体が球型。
- ウモウケイトウ(プルモサ・グループ)…羽毛を束ねたような形で、全体が細長い円錐形。
- タマケイトウ(チルドシー・グループ)…ウモウケイトウに似るが、花冠が短い。
- ヤリケイトウ(チルドシー・グループ)…全体が小さい円錐形で、先端がとがる。
- 最近は、ノゲイトウの仲間も出回る。主な品種に、「シャロン」「ベネズエラ」「ローズベリーパフェ」などがある。草丈が高く花冠が小さいが、野趣に富む。日本各地に帰化しており、雑草化に注意が必要。
- ノゲイトウの一品種「ベネズエラ」は、タネではなく挿し芽で殖やす「栄養系品種」らしい。そのため、この仲間では珍しく、多年草として扱う。ただし、耐寒性は全く無いので、越冬は暖かい室内で。
注意点・病害虫
- この仲間は、本来は多年草らしいが、耐寒性が無く、タネからの栽培が容易なため、一年草として扱う。上記の「ベネズエラ」だけは例外。
- 連作を嫌うので、毎年違う土で栽培する。
- こぼれダネでも殖えるが、違う系統同士を一緒に育てていると、自然に交雑し、花冠の形が悪くなる。
- まれにウイルス病にかかるらしい。被害株は抜き取り処分する。
余談
- 高性種は、切り花やドライフラワーによく使われる。
(※データ:大阪市基準)