いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

キンギョソウ

イメージ

原産地

地中海沿岸・ヨーロッパ

オオバコ科(またはゴマノハグサ科)

高さ

20~100cm(種類による)

花期

4~6月・10~11月

形態

一年草または多年草

別名等

アンティリヌム・マジュス(学名)/金魚草/スナップドラゴン


クリーピングスナップドラゴン(下垂性品種の総称)

日照

戸外の直射日光下。(7月中旬~9月上旬は50%遮光したほうがよい。越冬中は霜除けする。)

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

【補足】できれば雨に当てない。

肥料

3月上旬~6月上旬と、9月上旬~10月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】根が弱く、多肥にすると枯れることがある。

植え付け

2月上旬~4月上旬か、10月上旬~11月中旬(秋のほうがよい)。

整姿

高性種は倒れやすいので、支柱を立てる。タネができやすいので、花がらはまめに摘み取る。7月頃に2/3~1/2程度に切り戻し、秋の開花に備える。

繁殖

【タネまき】3月中旬~4月中旬か、9月中旬~10月下旬。(秋のほうがよい。好光性のため、覆土は薄く。発芽適温が低めなので、高温期にまかないほうがよい。)

【株分け】植え替えと同時期。

【挿し芽】4月下旬~6月下旬か、9月上旬~10月中旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

やや弱く(-3℃)、寒地では室内が無難。

解説

  1. 花の形が金魚を連想させるため、この名がある。園芸品種が多く、花色がとても豊富。切り花向きの高性種~草丈の低い矮性種まで揃っている。
  2. 最近は、華やかな八重咲き種や、鉢植え向きの矮性種、花が平開するペンステモン咲きの品種なども人気がある。また、短い茎が横に這って枝垂れる下垂性種もある。下垂性種は、吊り鉢仕立ても可能。

注意点・病害虫

  1. 秋まき一年草として扱われるが、本来は多年草である。それなりに耐暑性があり、暖地でも、夏越しの成功率は高め。宿根すると茎が木質化し、半低木状となる。ただ、株の寿命はそれほど長くない。
  2. 一度育てると、こぼれダネで殖える。比較的タネの寿命が長く、古いタネでも発芽する。
  3. ウイルス病にかかると、茎葉が萎縮したり、葉にモザイク模様ができる。罹病株は処分する。

余談

  1. エディブルフラワー(食用花)にも使われる。

(※データ:大阪市基準)