キンセンカ
イメージ
原産地
地中海沿岸・北アフリカ・ヨーロッパ南部
科
キク科
高さ
15~80cm(種類による)
花期
10~5月(種類による)
形態
一年草または多年草
別名等
カレンデュラ・オフィシナリス(学名)/金盞花/チョウシュンカ/長春花/トウキンセン/カレンジュラ/ポットマリーゴールド/コモンマリーゴールド
冬知らず(アルベンシス)
日照
9月下旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
肥料
10月上旬~5月上旬に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥。
植え付け
2月中旬~4月上旬か、10月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。
整姿
花後すぐ、1/2程度に切り戻すと、再び開花することがある。
繁殖
【タネまき】3月中旬~4月上旬か、8月下旬~10月下旬(秋にまくと育てやすい)。
耐暑性
とても弱い。
耐寒性
やや弱く(-5℃)、寒地では室内へ。
解説
- 昔は仏花のイメージが強かったが、近年は品種が増え、花壇にもよく使われる。花色は、黄色~クリーム色、橙色などがある。花の中心が黒いものは「芯黒」などと呼ぶ。
- 最近人気のアルベンシス「冬知らず」は、花は小さいが、名前の通り耐寒性が強く(-10℃)、秋~晩春まで休まず咲き続ける。冬花壇に最適。
- 花をハーブとして使うなら、「ポットマリーゴールド」の名で知られる一重咲きの原種か、それに近い品種を選ぶ。
注意点・病害虫
- 半耐寒性で-5℃が限界。特に霜に弱い。ただし上記の通り、アルベンシスは耐寒性が強い。
- 本来は多年草らしいが、耐暑性が無く、夏越しが難しいため、秋まきの一年草として扱う。寒冷地では4~5月にタネをまき、夏に開花させることも可能。
- 石灰を好むので、植え付け前に、土に施しておく。中性~微アルカリ性の土が理想。
- 比較的タネの寿命が長く、古いタネでも発芽する。
- うどんこ病に弱い。ウイルス病にもかかる。
- アブラムシやコナジラミ、エカキムシ類、エゾギクトリバなど、害虫の発生が多い。特にエゾギクトリバはキンセンカの主要害虫で、秋以降~花が終わるまでの長期間、茎やつぼみの内部に食入し、食い荒らす。そのため、生長が止まり、正常な開花も望めなくなる。
余談
- サラダ、スープなどの料理のほか、サフランの代用として、ご飯の着色に使う。フェイシャルスチームやハーブバス、ハーブティーにもよい。染料もとれる。その他、花を食用油に漬ければ、「カレンデュラ油」ができる。
(※データ:大阪市基準)