いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ホウキグサ

イメージ

原産地

中央アジア~ヨーロッパ中南部

アカザ科

高さ

40~100cm

花期

8~10月

【観賞期】5~11月

形態

春まき一年草

別名等

バッシア・スコパリア(学名)/コキア・スコパリア(旧学名)/ホウキギ/箒木/ホウキグサ/箒草/ニワクサ/ネンドウ/サマーサイプレス/バーニングブッシュ/ベルベデーレ


ハナホウキギ(スコパリア変種トリコフィラ)

日照

4月下旬~11月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

5~7月に、少量の固形肥料を置き肥(多肥にしない)。

【補足】窒素(N)を控えめにしないと茂りすぎる。地植えなら元肥のみで足りる。

植え付け

5月上旬~6月中旬。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

枝が伸びすぎるようなら、7月中旬までに一~二度、軽く刈り込む。

繁殖

【タネまき】4月中旬~5月下旬。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

弱い。

解説

  1. 以前、コキア属に分類されていたため、今でも旧属名で呼ばれる。現在はバッシア属に属する。丈夫で育てやすく、ほとんど手がかからない。
  2. 観賞用に栽培されるのは、「ハナホウキギ」と呼ばれる変種らしい。黄緑色の細い葉が密に茂り、全体がこんもりと丸い形に育つのが特徴。秋になると全体が真っ赤に紅葉して美しい。群植すると面白い。
  3. 短日植物なので、初秋から開花し始める。

注意点・病害虫

  1. 土質にはこだわらない。どちらかというと、あまり手入れされていない荒れ地・やせ地のほうが丈夫に育つ。
  2. 一度育てると、こぼれダネで翌年も生えてくる。雑草化に注意。

余談

  1. 切り葉によい。
  2. 枯れた後の枝を乾燥させて束にすると、手製のホウキができる。竹ボウキに似て柔らかく、意外とゴミを集めやすい。
  3. 花後にできる果実を「とんぶり」と呼び、食用にする。「陸のキャビア」「オカキャビア」ともいわれる。しかし、一般家庭でなった果実を食べるには、一度煮てから、一粒一粒果皮を取る必要があり、面倒。
  4. 若い葉も食用になるらしい。

(※データ:大阪市基準)