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素人園芸解説 -私はこう育てる-

スイートアリッサム

イメージ

原産地

地中海沿岸・ヨーロッパ南部

アブラナ科

高さ

5~15cm

花期

10~5月(種類による)

形態

一~二年草または多年草

別名等

ロブラリア・マリティマ(学名)/アリッサム・マリティムム(異名)/スイートアリッスム/香雪球/ニワナズナ/ニオイナズナ/シーアリッサム


アウリニア・サクサティリス(異名)/サクサティレ/サクサティリス/サキサティリス/サクサテール/イワナズナ/宿根アリッサム/ゴールドダスト(いずれもアリッサム・サクサティレ)

日照

戸外の直射日光下。(7月中旬~9月上旬は50%遮光。越冬中は霜除けする。)

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

2月上旬~6月上旬と、10月上旬~11月中旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】切り戻しをしたら、直後に必ず追肥する。

植え付け

2月中旬~4月上旬か、10月上旬~11月中旬(秋のほうがよい)。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

花が一段落したり、伸び過ぎたりしたら、1/2程度に切り戻す。

繁殖

【タネまき】3月上旬~5月上旬か、9月下旬~11月上旬。(秋のほうがよい。好光性のため、覆土は薄く。)

【挿し芽】5月上旬~6月下旬か、9月中旬~10月中旬。

【株分け】植え替えと同時期(あまり一般的でない)。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

やや弱い(-5℃)。

解説

  1. 晩秋~春の花壇を彩る定番。単に「アリッサム」とも呼ばれるが、現在はアリッサム属の植物ではなく、ロブラリア属に分類されている。
  2. 花期が長く、暖地では真冬でも咲いている。名前の通り、花に強い芳香を持つ。花色が豊富。
  3. 草丈が低く、茎が地面をマット状に覆うため、群植すればグラウンドカバーになる。ただし、気温が上昇するにつれて茎が立ち上がる。

注意点・病害虫

  1. 一年草扱いが一般的だが、本来は短命な多年草である。真夏に強い日光から守り、できるだけ涼しく過ごさせれば、暖地でも夏越しできる。耐寒性は弱く、0℃前後まで。
  2. 酸性土を嫌う傾向がある。植え付け前に、土に石灰を施しておく。
  3. タネの寿命が短いので、古いタネを買わないよう注意。
  4. アブラナ科植物なので、アブラムシやアオムシ、ヨトウムシなど、害虫の発生が多い。スミチオンを使うと薬害が出るので、オルトランなどを。

余談

  1. スイートアリッサムに似た草姿で、鮮黄色の花を咲かせるサクサティレやモンタナムは、本物の「アリッサム属」の植物である。いずれも春咲きの多年草で、寒さに強く(-25℃)、暑さに弱い。なお、サクサティレは茎が立ち上がるが、モンタナムは、スイートアリッサムと同様に、茎がほふくする。

(※データ:大阪市基準)