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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ワスレナグサ

イメージ

原産地

ヨーロッパ・西アジア・北アフリカ

ムラサキ科

高さ

10~50cm

花期

4~6月

形態

一年草または多年草

別名等

ミオソティス・スコルピオイデス(学名)/ミオソティス・パルストリス(異名)/勿忘草/忘れな草/ワスルナグサ/忘るな草/ウォーター・フォーゲット・ミー・ノット


フォーゲット・ミー・ノット(この仲間の総称)
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

10月上旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

秋の元肥の他、3~5月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

2~3月か、10月上旬~11月中旬。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】3月中旬~4月上旬か、10月上旬~11月上旬。(春まきは寒地に限る。嫌光性のため、必ず覆土する。一晩水に浸けてからまくが、発芽まで二週間ほどかかることがある。)

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

とても強い(-15℃)が、防寒しないと傷む。

解説

  1. 花言葉「私を忘れないで」と、ドナウ川に流された若者の悲恋伝説で有名な花である。とても丈夫で育てやすい。
  2. 単に「ワスレナグサ」といえば、原種のスコルピオイデスを指す。が、スコルピオイデスの花は小さく、観賞的には劣るとされる。この種類は水辺を好み、それが上記の伝説へとつながった。
  3. 園芸上は、同属のアルペストリスや、北海道~中部地方に自生するシルバティカも、「ワスレナグサ」として栽培する。この両種の交雑種も流通するらしい。
  4. この仲間の茎葉は、粗い毛で覆われる。花色は、澄んだ青が一般的だが、白や桃色もある。

注意点・病害虫

  1. 本来は多年草なので、夏が涼しい地域なら夏越しできる。寒さに非常に強く、寒地向きの植物といえる。
  2. こぼれダネからもよく発芽する。なお、タネの寿命は約一年と短め。
  3. アブラムシが付くことがある。

余談

  1. 戦後、寒冷地を中心に、日本への帰化が進んでいる。

各種の和名・異名

  1. ルピコラ(異名)/アルパイン・フォーゲット・ミー・ノット(いずれもアルペストリス)
  2. ノハラムラサキ/野原紫(アルベンシス)
  3. エゾムラサキ/蝦夷紫/ガーデン・フォーゲット・ミー・ノット(いずれもシルバティカ)
  4. カエスピトサ(ラクサ亜種カエスピトサの異名)

(※データ:大阪市基準)