ネメシア
イメージ
原産地
南アフリカのケープ地方
科
オオバコ科(またはゴマノハグサ科)
高さ
10~40cm
花期
【一年草種】4~6月
【多年草種】2~12月(真夏は開花を休みがち)
形態
一年草または多年草
別名等
ウンランモドキ/サットニー/ポーチドネメシア(いずれもストルモサ)
カエルレア「コンフェッティ」/ディアスシア・デンティクラタ(いずれもデンティクラタの異名)
宿根ネメシア(多年草種の総称)
日照
【一年草種】9月下旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。
【多年草種】戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
水やり
土の表面が乾けば与える。
【補足】花が傷みやすいので、雨に当てないほうがよい。
肥料
【一年草種】秋の元肥の他、3~4月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
【多年草種】3月上旬~6月下旬と、9月上旬~11月上旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
【補足】いずれも、多肥が過ぎると徒長する。
植え付け
3月上旬~4月上旬か、10月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。
整姿
多年草種は、花が一段落したら2/3~1/2に刈り込んでおく。(真夏に強剪定すると、株ごと枯れることがある。)
繁殖
【タネまき】2月上旬~3月下旬か、9月下旬~11月上旬。(秋のほうがよい。土はかけない。発芽適温が低めなので、高温期にまかないほうがよい。)
【挿し芽】4月下旬~7月上旬か、9月上旬~10月中旬(多年草種のみ可能)。
耐暑性
【一年草種】とても弱い。
【多年草種】わりと強いが、乾燥に注意。
耐寒性
【一年草種】最低0℃を保つ。
【多年草種】やや弱く(-3℃)、寒地では防寒する。
【補足】いずれも、高温にあわせない。
解説
- ネメシアの仲間は、一年草種と多年草種がある。従来は、一年草種しか見かけなかったが、近年は、多年草種の改良が進み、人気が急上昇中している。
- 一年草種には、原種のストルモサやヴェルシコロール、ケイランツスから改良された園芸品種群「サットニー系」がある。花色が豊富で二色咲きもあり、とても華やか。暑さ寒さの両方に弱く、ややデリケートなのが欠点。生長は早い。
- 多年草種には、カエルレアやデンティクラタなどがあり、「宿根ネメシア」と総称される。暑さ寒さに比較的強く、丈夫で育てやすい。従来は、白~桃、青紫色系の花色しかなかったが、近年、一年草種との交配系統が登場し、花色が増えている。品種によっては、花に芳香がある。多年草とはいえ寿命は短めなので、定期的に挿し芽などで株を更新する。
- 多年草種の代表格である「サンサシア」シリーズは、茎が立ち上がるタイプと、ほふくするタイプがある。このシリーズは性質が強く、雨にも耐えられるので、花壇の植栽によい。
注意点・病害虫
- この仲間は、過保護にすると徒長しやすいので、暑さ寒さから保護する以外は、やや放任気味とする。
- 茎が細いわりに花が大きく、たくさん咲くので、雨に当て放題にすると、茎が折れたり、花が傷んだりする。(一部品種を除く。)
- 株が横に広がって大きく育ち、小さな葉が密に茂るので、蒸れやすい。多年草種は、梅雨入り前に軽く刈り込み、通風を図る。
- アブラムシが付きやすい。
(※データ:大阪市基準)