ニチニチソウ
イメージ
原産地
マダガスカル島・ブラジル・ジャワ島
科
キョウチクトウ科
高さ
15~60cm(種類による)
花期
5~11月
形態
春まき一年草または常緑半低木
別名等
カタランツス・ロゼウス(学名)/カタランツス・ロゼア/ビンカ・ロゼア(いずれも異名)/日々草/ニチニチカ/ソノヒグサ/オールドメイド/ローズペリウィンクル/マダガスカルペリウィンクル
日照
4月下旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
越冬中は、室内の日当たり。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。
【補足】過湿になると、あっけなく立ち枯れる。雨に当てないほうがよい。
肥料
5~10月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
【補足】リン酸(P)は控えめに。多肥にすると茂りすぎ、花が咲きにくくなる。長期間、少なめの肥料を効かせ続けるのがコツ。
植え付け
4月下旬~8月上旬。
【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。
整姿
伸び過ぎれば、生育期に適宜切り戻す。枯れた下葉や花がらをまめに掃除し、株元を清潔に保つ。
繁殖
【タネまき】4月下旬~7月上旬(嫌光性のため、必ず覆土する)。
【挿し木】5月上旬~9月上旬。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低10℃を保つとよい。
解説
- 「日々草」の名前の通り、初夏~晩秋まで毎日欠かさず花を咲かせる、にぎやかな植物。葉に斑が入る品種もある。従来は白~桃~紅色系の花色が多かったが、最近は黄花品種や複色咲きの品種が増え、花色が豊富になった。
- また、花弁の縁がフリル状になるフリンジ咲きの品種や、花弁が細く、風車咲き・星咲きになる品種も出てきた。
- 大きく分けて、矮性のパシフィカ系品種と、高性のトロピカナ系品種がある。よく見かけるのは前者。
- 丈夫で育てやすく、暑さや乾燥に強いので、夏花壇に最適。レイズドベッドのような、乾きやすい花壇がよい。日当たりさえよければ勝手に育つ。
- 極端に過湿に弱く、立枯病が頻発するのが最大の欠点だったが、最近は、抵抗性品種が登場している。
注意点・病害虫
- 一年草扱いされるが、本来は常緑の半低木である。暖かい室内なら越冬可能。冬越しに成功した株は茎が木質化し、貫禄が出てくる。
- 過湿にきわめて弱く、水はけの悪い土では育たない。少しでも過湿になると、高確率で、疫病菌やフィトフトラ属菌による立枯れが発生する。できれば雨の当たらない場所で育てたほうがよい。
- 不潔な古土に植えた場合も立枯れが頻発するので注意。
- タネの寿命が短い。古いタネを買わないよう注意する。
- 酸性の土を嫌うので、石灰を施してから植え付ける。
- まれに、ウイルス病にかかることがある。また、萎黄病にかかると株が萎縮し、細い枝が密生してホウキ状になる。いずれも治療法がないので、抜き取り処分する。連作すると発生しやすい。
- アブラムシに注意。ウイルスを媒介される前に駆除する。ハダニも付きやすい。
- 有毒植物なので、口にしてはいけない。薬にもなるらしいが、素人療法は危険。
余談
- 水あげがよく、切り花にもできるが、一日花のため、すぐ落花してしまう。
(※データ:大阪市基準)