いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

イエローサルタン/スイートサルタン

イメージ

原産地

中東

キク科

高さ

70~120cm

花期

4~7月

形態

一年草

別名等

アンベルボア・モスカタ(学名)/センタウレア・モスカタ/センタウレア・インペリアリス/センタウレア・スアベオレンス(いずれも異名)/スイートサルタン/ニオイヤグルマ/匂矢車/サルタン/スルタン


イエローサルタン/キバナニオイヤグルマ/黄花匂矢車(いずれもモスカタの黄花種)

日照

10月上旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

【補足】腐りやすいので、雨に当てない。

肥料

秋の元肥の他、3月に、少量の固形肥料を置き肥(多肥は危険)。

植え付け

3月か、10月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。

【補足】直根性で移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

草丈が高くなるので、支柱を立てる。

繁殖

【タネまき】3月下旬~4月中旬か、9月中旬~10月下旬(秋のほうがよい)。

耐暑性

とても弱い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. ヤグルマギクに近縁の植物である。ヤグルマギクより花が大きく、花弁に細かく切れ込みが入る。花には芳香がある。
  2. スイートサルタンはコーカサス地方の原産で、花色は白~桃~赤紫色まで幅がある。
  3. イエローサルタンは、カスピ海沿岸に自生し、名前の通り、黄色い花を咲かせる。スイートサルタンの黄花種に分類されたり、独立種として扱われたりと、一定しない。

注意点・病害虫

  1. 基本的に丈夫だが、土が不潔だったり、過湿になったり、肥料が多かったりすると、すぐに立ち枯れる。
  2. 施す肥料は、有機質肥料より化成肥料のほうが適する。
  3. 酸性土を嫌うので、土に石灰を施してから植え付ける。

余談

  1. 切り花やドライフラワーに最適。
  2. 近縁種のセンタウレア・モンタナは、アルプスやピレネー山脈に自生する多年草である。高山植物のため暑さに弱く、暖地での栽培には向かない。
  3. イエローサルタンに似て、全体的に剛直な感じのオウゴンヤグルマ(学名…センタウレア・マクロセファラ)も、センタウレア属の植物である。アルメニア~コーカサス原産の多年草で、性質が強く、栽培容易。春と秋に、株分けかタネまきで殖やす。

(※データ:大阪市基準)