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素人園芸解説 -私はこう育てる-

センニチコウ

イメージ

原産地

北アメリカ南部~メキシコ・熱帯アメリカ・西インド諸島

ヒユ科

高さ

15~70cm

花期

5~11月

形態

春まき一年草または多年草

別名等

ゴンフレナ・グロボサ(学名)/千日紅/センニチソウ/千日草/センニチボウズ/千日坊主/グローブアマランス/バチェラーズボタン


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

【補足】過湿に弱いが、水切れも嫌う。

肥料

5~9月に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥(多肥は禁物)。

【補足】地植えなら、長期間肥効のある元肥を施せば、追肥の必要はない。

植え付け

5月上旬~8月上旬。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

花が一段落したら、腋芽の上で切り戻す。

繁殖

【タネまき】5月上旬~6月下旬。(発芽適温が高いので、早まきしない。タネの綿毛は、砂で揉むなどして、できるだけ取り除く。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10度を保つとよい。

【ハーゲアナ】最低0℃を保つ。

解説

  1. 「千日紅」の名は、花色が長期間褪せないために付いた。花色は、白~桃~紅色や赤などがある。
  2. 改良元になった原種は二種類で、白~桃~紅色花を咲かせるグロボサ系と、橙~赤色の花を咲かせるハーゲアナ系がある。前者のほうが一般的だが、最近は、後者も品種が増えている。
  3. ハーゲアナは、別名「黄花センニチコウ」と呼ばれ、橙色の花を咲かせる。人気品種に、真紅の苞を付ける「ストロベリーフィールド」と、紅紫色の苞を付ける「ラズベリーフィールド」がある。冬に地上部が枯れるものの、暖地では露地で越冬可能。
  4. 草丈が高く切り花向きの高性種と、草丈が低く鉢植え向きの矮性種がある。
  5. 色の付いたカサカサした部分は、花弁ではなく苞である。本当の花はとても小さく、苞のすき間からひっそりと咲く。

注意点・病害虫

  1. この仲間は、春まき一年草として扱われるが、本来、短命な多年草らしい。ハーゲアナ系の品種は耐寒性があり、冬越ししやすい。
  2. やや砂質の土を好む。

余談

  1. ドライフラワーに最適。切り花にもできる。
  2. 赤銅色の葉が美しい「アカバセンニチコウ」は、アルテルナンテラ属の非耐寒性多年草で、センニチコウとは別種である。冬は、最低8~10℃を保つ。
  3. 秋に出回る「千日小坊」も、アルテルナンテラ属の多年草である。雰囲気がセンニチコウに似ており、同様に育てられる。ただし、典型的な短日植物で、花期は秋~冬のみ。また、半耐寒性なので、暖地以外の地域では、室内で5℃を保って越冬させる。初夏に、株分けまたは挿し芽で殖やす。

各種の和名・異名

  1. センニチノゲイトウ/千日野鶏頭(セロシオイデス)
  2. キバナセンニチコウ/黄花千日紅/アメリカセンニチコウ(いずれもハーゲアナ)

アルテルナンテラ属の種類。

  1. アルテルナンテラ・ラモシッシマ「ベルシコロル」(異名)/アカバセンニチコウ/赤葉千日紅/インドアクローバー(いずれもアルテルナンテラ・デンタタ「ルビギノサ」)
  2. ゴンフレナ・ポリゲンス(異名)/千日小坊(いずれもアルテルナンテラ・ポリゲンス)

(※データ:大阪市基準)